同ブランドの他のケーブルでも同じことを書きますが、TIGLON(ティグロン)のケーブルはとにかくS/Nが良く感じました。
何よりも、まずはこれに尽きます。
一般的な銅線やアルミ箔のシールドとは異なり、同社の特有な持ち味である『マグネシウム』を使ったシールドなのが特徴ですが、
僕は基本的にシールドされたケーブル嫌いなのです。
その理由は…
●S/Nが向上する代わりにスピード感やキレが落ちる。
●全体的におとなしくなる。
●何となくですが、付加価値を上げようとするばかりでやり過ぎな感じがしてしまう。
…と、とにかくシールド(=外来ノイズからの保護)はその意味の通り、過保護な音になっている気がするのです。
(なので、僕はシールドを剥いだり、皮膜を脱がしたりしてケーブルの導体だけを抜き出して[開放して]使用することがしばしば…。)
そんな中、このケーブルは3重ものシールド加工にも関わらず、音が死なない(閉じこめられた感じが少ない)点が非常に優秀ではないかと思います。
それでいて、多重シールドの利点である『S/N感』は抜群。
何もない空間にポッと音が浮かび上がるのは誰が聴いても分かり易く、システムのグレードアップに最適です。
高域~中域~低域のバランスも良好。
低域の量感が持ち上がったり、緩くなることもありません。
が、僕が好きなシャープ&タイトなケーブルに比べると幾分か芯が太く、のんびりしていますので使いすぎるとどんどんお上品になってしまいそうです。
(セパレートアンプやDACをお持ちの方は特に)ココっていうところにワンポイントで使えるとベストではないでしょうか。
(ちなみに、黒江的にはCDプレーヤーなどの「送り出し→アンプ間」よりも「プリ→パワー間」の方が好きでした。)
http://www.tiglon.jp/mgl1000.html
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