PRIMARE CD21 vs HEGEL CDP2A

昨日に引き続き、TEAC PD-H600をレポートしようかと思っていましたが、先にリファレンスのCDプレーヤー2機種をレポートします。

【バーッと覆い被さるCDP2Aにピシピシと粒を投げつけるCD21】

いつものように「分かったような分からないような」例えからで恐縮ですが、HEGEL CDP2Aの熱気があって包容力のあるサウンドに対し、PRIMARE CD21は音の見通しが良く吹き抜けていくようなサウンドです。

ググッーっと深みのある低音やボーカルの力感(熱気)はCDP2Aの方が重厚で情報量があるので優勢ですが、重なり合う音数が多ければ多いほどその重厚さと情報量ゆえに暑苦しく、ゴチャゴチャした中の見通しに難があります。
逆にググッーっと深みのある低音やボーカルはやや淡泊に感じますが、切れのあるギターやシャウトなどは粒の細かさでCD21の方が優勢に感じ、重なり合う音数が多ければ多いほどゴチャゴチャした中でも1音1音の存在感や位置が聴き取れるという印象です。

一見、このように書くと「CDP2AはホットでCD21はクール」とも取れそうですが、基本は双方共にホット(…というよりはエモーショナル系と言った方が適当かな?)で、音がお上品に、おしとやかに、遠慮がちに鳴っている(草食系?な)感じではなく、グイグイと迫ってくる、襲いかかってくる(肉食系?な)感じです。

ただし、(前述の通り)CDP2Aは迫ってくるとは言ってもどこか包容力のある音でありアンプにも共通する開放的な大らかさを感じますし、CD21も吹き抜けていくような爽やかさがあるので「肉食系=がさつ」みたいなワケではありませんので…。(人間の肉食系も然り!)

当店での実績では正統派のプログレッシブなどを筆頭に幅広いジャンルを好まれる方はCDP2Aを、僕のように狂ったようなサウンド(失敬!^-^;)を重要視している方はCD21を好む方が多いようです。(個人的にはPRIMAREのサウンドが好きです!)

ちなみに、レポートの内容はブランドカラー(音色)にも通じるところがあり『タイトで張り出すような弾け飛ぶようなPRIMARE』『一旦(一瞬バッと)大きく広がった音が(一転して一気に)グーッとリスナーを包み込むようなHEGEL』というのが僕の総合的な印象です。

PRIMAREの上位機種との「vs形式」もレポートしたいですね。

http://www.noahcorporation.com/primare/primare_01.html
http://www.electori.co.jp/hegel/CDP2A.pdf

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