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Customer02 Guitalist AUDIO |
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前回のDrummer's AUDIOに続いての第2回目となりますが、
今回は(も)Guitalist AUDIOと銘打たれた引き続きロックなシステムのご紹介です。
前回のS君とは当店を通じて知り合い、気の合うオーディオ友達であり、
バンドのメンバーであり、食事(飲み)友達でもあり、
様々なオーディオ関連品の自作仲間であり、新種アクセサリーの実験台(^−^;)でもあるため日頃からお互いに情報交換をしてます。
更に(ロックやポップスを中心に)音作りにおいても大筋の方向性が合致しているため、第2回目と言うよりはDrummer's AUDIOの続編という位置付けとしてご覧いただけると幸いです。
(そのため)使用ケーブルやアクセサリーに共通しているモノが含まれていますが、
(だからと言って)使用機材からも分かる通り同じような音を出している訳ではありません。
さて、そんなDr.Kさんのコンセプトは「ギターを中心にすべてを鳴らせるシステム」
これは、すべての音・すべてのジャンルを含めた意味であり、
多くのオーディオユーザーが目標とするテーマでもありますが
高度なチューニングによって高価な機材の能力を余すところ無く引き出し
洗練された帯域バランスとスピード・分解による実像感を形成して、極めてピュアなシステムに仕上げる事によって初めて成り立たせられるコンセプトです。
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LineUP |
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Apparatus
○CD Player・・・T2i Signature [METRONOME TECHNOLOGIE]
○SPEAKER・・・4425MkII [JBL]
○IntegratedAmplifier・・・E-407 [Accuphase]
○SuperTweeter・・・PT-R4 [Pioneer]
Accessory
○RACK・・・J1B2530 [the j1 project]
○FloorBoard・・・U1LOW-III [RASK]×2
○SpeakerStand・・・JS-350 [JBL]
○AC TAP・・・WrinkleKit [Assistance Design]
with Model 880 [Fim] & POWER PORT [PS AUDIO]
○SUB AC TAP・・・CPS-22-CL [Chikuma]
○Wall Outlet・・・WATTaGATE 381 [WATTaGATE]
with CB-1 [ACOUSTIC REVIVE] & ACP-01U [Assistance Design]
○AC TAP BOARD・・・J1B2530 [the j1 project]
○Stabilizer・・・TOPPER [Eichmann]
○Insulator・・・DIAMOND COATING SERIES [the j1 project]
○Insulator・・・RF-900 & TU-303EX [Harmonix]
○Insulator・・・ULTISTYLE SERIES [Assistance Design]
○Insulator・・・PF-1 [ESOTERIC]
○SP Cable・・・HS-101 [Harmonix]
○RCA Cable・・・SingleCore Original & KIMBER KABEL 4TC Original
○AC Cable1・・・Harmonix Original & X-DC15StudioMaster
○AC Cable2・・・6N-P4050F [ACROLINK] Original & SingleCore Original0
○RCA Connector・・・WBT-0108 [WBT]
○AC Connector・・・FI-25 R & FI-25M R [FURUTECH] |
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まず、はじめにおさえておきたい「オールジャンル」という考え方とその音調ですがキーワードとして、癖が無い(少ない)・広帯域・ニュートラル・フラット(これらをあくまで意識するという意です。)などが挙げられます。
そして、上記のような状態へ(他のレポートにも書いておりますが)「中庸」(その機器や素材が持つ音が元来ニュートラル・フラット)と「中和作用」(組み合わせていく上でアンバランスになる要素を中和していく)を上手く織り交ぜ、どちらかと言えば長所を伸ばすより短所を無くしていく事によって追い込み、あくまで自然にソースの音を引き出して上げられるシステムの事を指しています。
それでは、今回もチューニングのポイントを紐解きながら機材や小物を紹介していきたいと思います。
まずは当然の如く基本となる電源廻りから...大まかな流れは前回のレポートや他のレポートと同じなので割愛させて頂きますが、こちらのシステムではコンセントベース用のビスやコンセントプレートを留める「通称:へそネジ」にもアルミニウム・ステンレス・ブラス(真鍮)・制振系金属・その他と豊富なレパートリーを完備、足元やケーブルのチューニング後の微調整役(時には主役となっているようですが)として活躍しています。
(ビス・ネジは「中和作用効果」にあたるわけですね。)
そして、大上流・大動脈となる壁コンセントには最高級オーディオグレードコンセントWATTaGATE 381を使用、高い解像度と音場の安定性、適度な芯の太さと音の肉付き、中肉中背で骨格の良いサウンドがシステムのベース作りとして機能しています。
(コンセントには「中庸的素材」を使用しています。)
ちょっと一言。
このWATTaGATEと後程登場するプラグ・コネクタで有名なWBTはオーディオ界では多くある金メッキ処理された端子を使用していることでも有名ですが、有数の金メッキタイプ中においても金メッキに見られがちな音粗や音の乾き・にじみがなく、更に(他のブランドの金メッキに比べて)独特の音色変化が少ない事も含め、欠点らしい欠点が無く当店でも高く評価されています。
自作のBOXには、やはりAssistance DesignのWrinkleKitを使用。
タップに組み込んでいるコンセントはメインに当店ではお馴染みの最も分解・S/N・音像定位に優れたFim Model880を使用、セカンドとして艶・中域の厚み・密度と音場に優れているFimとは対極的なPS
AUDIO POWER PORTを使用し、音源や好みに併せて繋ぎかえてサウンドメイクに駆使しています。
更に、これも当店では当たり前の「電源用ボード(ラック)」です。
目を凝らして下の写真を見るとj1ロゴが見えますが、まず最下層にRASK I-3025Tを敷き、その上にthe j1 project
J1B2530に木ネジスタッドを利用して固着したthe j1 projectのスパイク装備オリジナルを電源タップベースとして使用、定位感の向上と共にWrinkleKitのやや硬質な質感と低域の不足感を補っています。
また、タップの内部にはortofonの高純度亜鉛粒OZN-8を充填、様々な材質によって固有周波数を払拭し屋台骨としてサウンドの構築を支えています。
(今にして思えば)昨今の電源廻りチューニングが当然になる以前より、その効果とそれぞれの傾向・組み合わせを極め、当店では電源による音質改善・音色調整の必要性に敬して「電源様」と呼ばれている(呼ばせている)ほど^−^;なのですが、実は本当の由来は前回のS君を見ても分かる通り、当店が考案した電源タップなどを仏壇・神棚を思わせるほどのインシュレータ・オーディオ用ボードを使用して設置する様(さま)が、まるで祀り(まつり)あげているように見えるところという意も含まれています。
そして、ケーブルはもちろんすべてが自作品ですが、「きしめん」と呼ばれているACROLINKの6N屋内配線用単線 6N-P4050Fを使用した電源ケーブルをメインのタップに使用、以降はお馴染みの単線やHarmonix
HS-101を使用しています。
「プラグは当然、FI-25(M) Rのペアです!」
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UL規格のコンセントとプレートを
留める「通称:へそネジ」だけで、
中域を厚くしたり、
定位感を向上させたり、
高域の輝度を高めたりと
僅かなニュアンスの調整・変更に
利用し、へそネジも素材だけでなく
締め具合やワッシャー等の
緩衝材も含めた幅広いレパートリー
を持ち、数多の組み合わせを
聴き比べながらバランスを
取っています。 |
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メトロノームの奇跡 |
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さて、多少なりオーディオ機器の銘柄知識がある方ならばLineUp(メインの写真)を見て興味を持った事と思うのですが、如何にもな高級感を漂わせるMETRONOME
TECHNOLOGIE T2i Signatureという、ハイエンド(厳密に言えばミドルハイエンドでしょうか)CDプレーヤーの存在です。
当然、このシステムを語る上では非常に大きなファクターを持つこのプレーヤーの「音の奇跡」と「出会いの軌跡(奇跡)」を紹介したいと思います。
これは当店がよく口にする言葉ですが「ハイエンドには原音再生型は少ないんです。なぜなら中級機以降はある程度クリア・ピュアに鳴るのは当たり前になり、ハイエンドはそこから更に付加価値を上げる為、作り手の感性や美感を加えているからです。」とあるように、多くのオーディオは中級機種を超えてくると非常に個性の強い音色の物が目立ちます。
この「CDプレーヤー(トランスポート・DAコンバーター)」という分類においても
例えば、非常にクリアで高S/Nだが輪郭が強調されやや痛々しいタイプ、
(スピード・定位は良好だが、全体的に音が硬く機械的でドラムは打ち込み的な音になり、シンバルが突っ込み気味だったり、オーバードライブギターがディストーション的に鳴ってしまう。)
(また、ヴォーカルの「さ行」「た行」がきつく無機質に聴こえがち。)
情報量と密度が高く質感を際立たせるが実音に比べ音が重々しく抜けが悪いタイプ、
(ヴォーカルのトーンが低く、ベースやバスドラがこんもりとした音になり覇気が感じられない。)
(先が丸い音のためアタック感や芯が出ず、切れが無い・スピードが遅い・エッジが無いなどのソリッドな表現性に欠ける。)
広大な音場と解像度を持つが平面的になりがちで立体感や定位感に欠けるタイプ、
(シンバル・ギター・ベースの分解や立ち上がりが悪く、プレーヤーの配置も奥行きに掛け遠くに感じる。)
(ふわっとした鳴り方でエネルギー感に欠け、各プレーヤーが間延びして不自然な距離感になる。)
と、つまりはオールラウンドでは無いタイプが多いのです。
また、上記の3例中においても「クリアで高S/Nなタイプ」以外ではヘヴィなロックを鳴らせるようなポテンシャルを持たず、ロックがリファレンスとされない(雑誌に出てくる中年齢層好みのロックはロックと言っても非常にライトな分類の氷山の一角に過ぎません。)現状のオーディオ業界では殆どのプレーヤーがロックには向かないのです。
そんな中、T2i Signatureとの奇跡の出会いがありました。(ちょっと大袈裟ですが。)
ある日、当店が他のお客様の為に弟機にあたるT1i SignatureとOARCLE CD DRIVE(この両機種はくしくも同一のピックアップメカニズム「CDM
12 Proシリーズ」をオリジナルチューンではありますが採用しています。)をお客様にお手持ちのDAコンバーター「weiss MEDEA」をお持ち込み頂き比較試聴をした時の事です。
(こちらのお客様も後日ご紹介する予定です。)
ORACLEの美しい音色と、まるでアナログ(レコード)を再生しているような滑らかさ艶やかさも十分に素晴らしかったのですが、個人的にはロック向きではないなぁと思いつつT1i
Signatureを聴き始めたのです。
...すぐに「すごいプレーヤー見つけた!」と直感しました。
各パートの分解・音の分解・定位感・中域の厚みや張り・スピード、どこを取っても高い基本性能を感じさせ、且つ、音のバランス(質感・帯域・スピード)が非常に実音に近くよく揃っており、上記で解説したようにこれこそ原音再生(ソースに忠実)と感じさせてくれました。
特に奥行きとスピード感の両立、何よりも遠くまで透き通っていた音場と音像定位にしばらく呆然としましたが、我に返ると新たなプレーヤーを探されていた事を思い出し慌ててKさんに連絡を取り駆けつけて頂きました。
何時まで聴き続けたでしょうか、Drummer's AUDIOに登場した音源も含め、ありとあらゆるジャンルを聴き「このプレーヤーやばいよ。」と半ばあきらめ顔で笑っていました。
(このT1i Signatureでさえ、当初の予算を上回っていた為です。^−^;)
そして、もう説明不要ですが、後日このT2i Signatureに更なる追い討ちをかけられご購入へ...。
補足として...
METRONOME TECHNOLOGIEの最上級機種であるKALISTAは厚手のアクリルをふんだんに使用した筐体(推奨DACとして真空管出力の同C2A
Signatureを組み合わせる前提)で、このT2i・T1iとは随分と印象が異なり、非常に滑らかで艶やかな音色傾向です。
当方もこのKALISTAの印象が強く当初は興味すら抱いていなかったのですが...実に多彩な音色を手がける才能有るブランドです。 |
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ROCKは80'sが最も多く一見王道ROCK中心と思わせますが、ギタリストのソロ名義アルバムやフュージョン・ジャズギター・フラメンコ・セッション系とテクニカルな音源も数多く、ギタリスト(プレイヤー)ならではの幅の広さを感じさせてくれます。
←VAN HALENが多い理由はページの最後で...。 |
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冒頭から連呼していますが、余りにもたくさんのCDをご所有し聴かれる方なので、とりあえず各ジャンルの代表(リファレンスではありません。)を数点上げて頂きました。
この他にもクラシック・オペラ・HIPHOP・J-POP〜前回のDrummer's AUDIO同様の音源と多岐に渡って愛聴されています。(まさにオールジャンルオーディオ!)
image [emortional&relaxing]
Charlotte Church [Voice Of An Angel]
VAN HALEN [1984 & BALANCE]
Norah Jones [Norah Jones]
Grover Washington, Jr. [THE BEST OF]
2PAC []
(上のカットはロックの盤を中心にかき集めて個人的に目に付いた(好きな)ものを撮影しておきました。) |
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セッティング |
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前置きが長くなりましたが、いよいよこだわりのセッティングです。
まず、注目すべきはお馴染みの自作ケーブルの数々。
当HPをくまなく見ていればもう自作ケーブルは飽き飽きかもしれませんが、特筆すべきはその完成度(特に編み込みと捻りの精度)です。 |
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上記の電源タップから出力されている単線ケーブルの捻りの正確なピッチ、左のカットに写るKIMBER
KABELE(青と黒の三つ編み)とWBTのソルダーレスRCAプラグ#0108を使用したRCAケーブルの完璧な編み込み、プロも脱帽の仕上がり具合です。
元々手先が器用な方のようですが、お仕事でも精密な手作業を必要とされるそうで、その高いスキルに加えて捻りや編み込みの前には等間隔のピッチを保つ為に正確なマーキングを施すほどです。
物は試しという事で、適当(適度)に編み込んだ試作品と聴き比べましたが、やはりより正確な音になる様です。
(メリハリを好む方は粗っぽくてもアリかもしれません。)
ご本人曰く「オーディオは小さなトコロまで手を抜かないでやるのが大切なんです。」という事で...みなさん自作は丁寧に。^−^; |
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自作をお勧めし、サポート・レクチャーしたのはもちろん当店ですが、まさかこれほどまでに楽しみ・懲り・拘り、その効果を実証して頂けるとは思ってもいませんでした。
また、捻りや編み込みはそのピッチ間隔に至るまで何本も何本も作成されていて、そのすべてを当店にお持込み、わずかな違いを聴き比べ研究させて頂いています。 |
続いてはちょっと変わったアクセサリー、その名も「TOPPER」のご紹介です。
ちょっと見辛いのですが、右写真のT2i Signatureの(トレーの)上に「ちょこん」と載っている何やら角のような塊が見えますでしょうか?
雪の結晶(正確には雪の結晶を八角形にしたような)を半分にしたようなこの金属の塊が「TOPPER」です。
スタビライザーと呼ばれる分類で写真の様に適当な場所に載せる事によって効果を得られるタイプですが、理論的に最も効果が疑われ易いためか、あまり浸透しているアクセサリーではありません。
では、実際の効果はどんな感じなのでしょうか?...一言では言い表せませんので、いつも通りのインプレで。
Eichmann [TOPPER]・・・各機器のメカニズム上部やトランス上部、ツイーター上部などに置くことによってS/Nや分解能が向上します。
付帯音を取り除く傾向で粗さが取れ、結果的にスピード感が向上し奥行きも向上します。
「載せるだけ」の利点もあり、直接的に敷いたり電気的・磁界的な影響が少ない為、やや芯が太くなる事以外は音色を崩さず効果が得られる点にも注目です。 |
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音の印象と分析 |
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さて、音出しの印象ですが...
「これすでに4425の音じゃないですね。^−^」思わずそう言っちゃうくらいの異様な音が出ています。
(もちろん、悪い意味ではありません。) JBLらしさ、4425らしさ、ホーン(ツイーター)らしさはしかっりと感じられますが、そこに鳴る4425にはしつこいまでにシンバルを遠慮無く吹き出す事も無く、ヒステリックにも感じることのある尖ったラッパの倍音も無く、JBL独特のうねりと重厚感で作られるベースラインも、正に音圧という言葉をを地で行くような太いバスドラもありません。
これらも間違いなく正統な4425の魅力そのものなのですが、こちらの4425はその「らしさ」を残しつつ見事に癖の有るキャラクターをキャンセルされています。
では、なぜせっかくのキャラクターを抑えつつ鳴らしてあげる必要があるのでしょう...
この4425MkIIは一見鳴らし易く感じるホーン型のツイーターにJBL伝統の高能率30cmウーハー構成の2wayモニターですが、実のところはツイーターとウーハーの中間点の音(中高域〜中域)の追い込み、特にヴォーカルの量感(ヴォリューム感)がすごく難解で高域の音量を調整するアッテネータが搭載されてはいますが、シンバルがきついと感じてつまみを絞ればシンバルと共にヴォーカルが埋もれ逆につまみを上げればシンバルがうるさく噴出し収拾がつきません。
この為、ROCK・JAZZ・POPSといったヴォーカル物を多くこなすためにはS/Nを高め、高域・低域の分解・解像度を高め、「量より質」「メリハリよりフラット」「パワーよりスピード」と濃厚な個性を薄める事により高域と低域を抑えて(分解して)中域を自然に伸ばしてバランスを取る必要があります。
だからこそ紆余曲折を繰り返しながらも前回のDrummer's AUDIOに登場したアイテムも含め上記のようなチューニングによってそのじゃじゃ馬なキャラクターを飼い慣らし(買い鳴らし)てあげているのです。
こうしてキャラクターキャンセル(短所をフォロー)された4425MkIIの高域は極限まで分解され透明に澄みきりクリアながら主張し過ぎないように広がりを持たせ、低域はとても30cmのウーハーとは思えない程にラージウーハーの深さを維持しつつもタイトに仕上げて明確な音階とアタック感を持たせています。
結果として高域と低域に埋もれがちだったヴォーカルやギターを見事なまでに定位させ、艶やかだが大口だった女性ヴォーカルを息づかいまで繊細に立体的に描き出し、(ミニコンポの様にとは言いませんが)ドンシャリだったポップスでさえ思いの外の収録音数に驚き、リフの切れは当然、ライトハンド・フルピッキング・アーミング・スイープと多彩なテクニックの微妙なニュアンスさえ目に映つす。
正に鳴らしこなす事によってしか得ることの出来ないサウンドを聴かせてくれました。 |
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インシュレータのおもちゃ箱です。
やはり安価な物から外されていきこの箱の中へ...。
かねがね高いから良いという事では無いと思いつつ、素材の質が良いためかみなさん同様の結果になっていますね。
でも、←のおかげでインシュレータの「いろは」を理解出来ましたので、感謝しているそうです。
(調整に行き詰った時に、ひょっと復帰するモノもあります。) |
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考察・感想 |
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非常に繊細な要素が多かった事が大きかったのですが、改めて表現の難しさを感じつつも出来るだけ噛み砕いて分かり易く解説したいとの一心でまたも長編レポートとなってしまいました。(どちらかと言えば「もの書き」は苦手です...)
冒頭の通り、1回目とは連続物として位置付けていますがこの2回でオーディオはただ置くだけのモノではない事を分かって頂けた事と思います。
また、「キャラクターをキャンセル」「濃厚なテイストを薄める」ということは「=無個性」と誤解されるかもしれませんが、4425をこのように鳴らして(せて)いる方はまず他に見た事がありませんし、当然機器の選択も情報に流されずに選ばれており、
(売る方も買う方もオタク的・政治的な人種が多いせいか)
流行・定番・評論・誌面・広告・ネット情報を鵜呑みにして組み合わされ、自分の好みが反映されず、少しの工夫もされていない当たり前の鳴らし方が残念ながら圧倒的多数を占めている中においては、むしろこの「キャラクターをキャンセル」したサウンドの方が超個性的と言えると思うのです。
(当店は当然マニアックなところもありますが、オタク的な感じは一切ございません。)
(一度話し掛ければ気が楽になります。 談:お客様。)
(まあ、ザ・ステレオ屋に来ればビックリすると思いますよ。 談:お客様。)
そして、人は気分も変われば好みも変わるもの...今回の取材〜レポート作成中でさえ様々な調整・微調整を繰り返し、正に一進一退といった感じでした。 |
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このラックと、その他もろもろでCDは2,000〜3,000枚といったトコロでしょうか。
ご覧の通り、床から積み上げられたりラックの天板の上まで利用していたり、様々な所が利用されています。
この他にレコードが数百枚、取り溜めたテープ、ビデオテープ(主にライブだそうです。)が部屋一杯にございました。
やっぱりお約束の未開封もどっさり。
中にはケースだけあって中身が無い物も...。
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最後に...
一見難しくも見えるオーディオ(チューニングも含めて)ですが、実際は全然難しいモノではありません。
髪型や体型という自分を軸にTPOに併せて着こなすファッションにも共通し、味や見た目などに加えて栄養バランス等も考慮する料理にも共通し、自分に合った楽器と積み上げられた技術と自分の気持ちを込められる演奏にも共通し、特に車やバイク、コンピューターをいじくる方にはもっと身近な物に感じられるはずです。
何より大切な事は「好きな音楽」を「自分の思う音」として鳴らす自分にしかない「思い」「気持ち」そして「センス」です。
あなたが好きな音は万人に好まれないかもしれません。
...でも自分の音楽が聴こえているであれば、それがあなたにとっての良い音です。
(責任を持って誰にも文句は言わせません。)
ザ・ステレオ屋は誰でもオーディオが分かって好きになれるお店です。
ちょっと気になってるみなさま、気軽な気持ちでご来店ください。 |
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愛用のギター達。
左から順に
MUSICMAN [AXIS] (V.H. Model)
VALLEY ARTS [Stratocaster Type]
Charvel(Jackson) [CUSTOM]
この他にもアコギ等を数本所有されています。
メインはシャーベルのギターです。
ブランクが空いているにも関わらず、思い出しながら殆どのEddieのSoloを弾きこなすお方です。
希少なバレーアーツを所有されているあたりもお見逃しなく...。
P.S.
前回同様、当店のお近くの方ですので
ご本人様か当方とお話して頂いて同意を
得られれば、こちらのお部屋へのご案内
も可能です。
ご興味のある方は一度ご来店ください。
(取材日:2004年1月) |
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