my-musicstyle vol.8 【見どころ/聴きどころ】

4月 28th, 2010

間もなくの開催となりました「my-musicstyle」ですが、
今回はいつもの内容に加えて幾つかの新コンテンツ、新プログラムを用意しました。
それぞれの紹介をしつつ、今回の見どころ/聴きどころをPRしたいと思います!

●CD/アナログレコード/雑誌の販売
 mms初となる販売コーナーを設けます。
 diskunionさん、SOUND FINDERさん、StereoSoundさんが
 それぞれお得な商品やレアな商品を準備して待っています!
 ここでしか買えないプライスや掘り出しものが見つかるかもです!

●はじめてのレコード体験
 このblogを読んでいる方の多くが
 「レコードを自分の手で掛ける=レコード盤に針を落とす」という経験のない方
 ではないでしょうか?
 つまり、音楽は
 「ボタンを押したら流れるものであり、 ボタンを押したら好きな曲を選べたり、

 すぐに聴くのをやめることもできる」ことと思われているかもしれません。
 でも、レコードは「すべてがセルフ(サービス)」なんです。再生ボタンも無ければ
 停止ボタンも無い、もちろん頭出し(スキップ)もありません。
 そんなレコードを『生まれてはじめて自分の手で掛けてみよう』というハンズオンイベントです。
 レコードはこちらで準備していますので不要です。※もちろん持ち込んで頂いてもOKです!

 『はじめはきっと手が震えると思います。(笑)
 …でも、その手で掛けた1曲はちょっと特別な音となって聴こえると思います。』

●コブクロのお2人からのエール(?)
 以前に書いた通り、このmmsがきかっけでほんのちょっと交流させていただいたのですが
 そんなご縁から、A1版のポスターにデカデカとサインをいただきました!
 そして、そして、超希少な非売品のアナログ盤の『5296&CALLING』を快くお貸し出し
 いただくなど(間接的にですが)後援していただいております。
 「ここでしか聴けないアナログ盤」ぜひ聴きに来てください!

●女性向けのヘッドホン「audio-technica Keyシリーズ」全色展開
 大勢の読モを集めて行われた女性向けのヘッドホン「audio-technica Keyシリーズ」を
 全色展示しております!&もちろん音も聴けるので女の子はぜひぜひ試着・試聴しに来てください!
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20100225_351197.html
http://www.audio-technica.co.jp/atj/sc/ath-ckf500/index.html

●Twitterでの中継
 mmsは会場に来てもらえばすごく分かりやすいイベントなのですが、
 実際に足を運ぶまではなかなか内容が想像しづらいようです…。
 また、実行部隊の関係でどうしても首都圏のみでの開催となってしまうので
 遠方の方にもイベントの雰囲気を味わっていただこうと思い「Twitter中継」を
 実践してみることにいたしました。

たぶんですが…、

my_musicstyle おお、すごい良い選曲!○○○○の○○○○がCOLORFULでかかってます! #event #mymusicstyle 5分前 webから
(中略)
my_musicstyle さっきの人が聴いてた曲が載ってた。^^ メモらせてもらいます!(来場者) #event #mymusicstyle 20分前 webから
(中略)
my_musicstyle 現在のMINIMUM(システム呼称)は○○○○の○○○○です。この大きさでこの音なら十分すぎるかも…。(鈴木←スタッフの名前) #event #mymusicstyle 40分前 webから
(中略)
my_musicstyle VIVIDで○○○○の○○○○を聴きました!良かったけど、好みとピッタリではなかったかも…。他の人が聴いているのも参考にしていきます! #event #mymusicstyle 50分前 webから
(中略)
my_musicstyle 今、ROCK(システム呼称)で○○○○の○○○○がかかってます!音とシステムがかなりフィットしてる! (黒江←スタッフの名前)#event #mymusicstyle 約1時間前 webから

こんな感じになるかと…。
楽しみにしてください!

とりあえず、バーッと書いてみました。
面白そうだと思っていただければ何よりです。

それでは会場でお待ちしております!

コブクロオフィシャルブック『CALLING』に登場!

3月 16th, 2010

遂に解禁します!

間もなくの3月18日に発売される
コブクロオフィシャルブック:Recording & Tour Official Book『CALLING』
にて、黒田さんのコーナー「より良いリスニングのススメ」のインタビュアー&ライターを(my-musicstyleのリーダー&フリーライターとして)担当させていただきました!
http://www.kobukuro.com/

内容はご覧いただくとして(字数の関係などで)掲載されていない話などもとても盛り上がり、とても充実したインタビュー(会話?)でした。
my-musicstyleをとても褒めてもらえたのは「めちゃくちゃ嬉しかった」です!

途中、小渕さんとも(ほんの)少し話せたりしたのですが、1日じゃ終わりそうもないくらいにお互いの立場から考えや意見・思いなどが飛び交い、あっという間でした。
その為かあんまり実感もなく、その時は「一仕事した」というくらいで…、(インタビューは昨年12月だったのですが、)その後に年末の歌番組に出まくっていたのを見て、大物の方とお話しさせてもらったことを遅ればせながら実感した次第です。(笑)

この場を借りて「コブクロ」(黒田)さんに、ブックの出版元「ヤマハミュージックメディア」さんに、
そして、こういうつながりを作ってくれた「my-musicstyle」に感謝します。

…そんなわけで、今更ですが昨年1年で
DIR EN GREY(主に薫さん)・平原 綾香さん・コブクロさん(お会いした順)
とお会いしたのです。(すごい2009年でした。)

もちろん、すべて「my-musicstyle」関連です。

そんな「my-musicstyle」の公式サイトを更新しました。
http://www.my-musicstyle.com/
フライヤー画像や開催情報などをUPしておりますのでぜひご覧ください。

my-musicstyle vol.8 開催!

3月 5th, 2010

my-musicstyle vol.8 開催!

タイトル通りですが、『my-musicstyle』第8回目の開催をいたします!

【my-musicstyle vol.8】
日程:2010年5月5日(祝)
時間:11時~23時(22時頃から徐々にクローズ予定です。)
会場:渋谷 J-POP CAFE
http://www.j-popcafe.com/
(東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷ビーム7階)

これまでの「my-musicstyle」を踏襲しつつ、今回は音楽誌やCDの販売、
レコード専用ブースによる「生まれてはじめての体験!レコード盤に針を置いてみよう!」といったハンズオンイベント、カフェスペースとライブフロアによる2ヶ所での同時リクエスト進行などなど今までよりももっともっと楽しめるイベントとなるように鋭意準備中です。

(数年後には無くなってしまうかもしれない?)ゴールデンウィーク最終日です!
今回は時間も長くやってますので予定の前に、予定の後に、予定の中心に!
CD/iPod/アナログレコードなどなど、大好きな1曲を忘れずにご持参の上、ぜひご来場ください!

※my-musicstyleとは、音楽が大好きだけど「音・音質」のことについてはよく分からなかったり、「今までは無関心だったけど、ちょっと気になりはじめてきたかも」…といったリスナー向けの初心者大歓迎(&オーディオマニア禁制の)オーディオイベントです。

会場にはPOPS向き、ROCK向き、R&B向き、METAL向き、HIPHOP向き…といった、たくさんのオーディオシステムが用意されているので、気になったシステムで自分の好きな曲を聴くだけ。
販売(売り込み)や宣伝は一切行いませんので、誰でも気軽に体験していただけます。

毎回10代から30代を中心に多くの音楽ファンにご来場いただき、自分の持ち込んだ曲だけでなく、いつの間にか人のリクエスト曲も一緒になって聴きこんでいるような「自然な音楽コミュニケーション」がとっても良い感じの音楽空間を作り出しています。

僭越ながら黒江はmy-musicstyleのリーダーを務めさせていただいております。
あと2か月、色々とがんばりますので、ぜひ「ご来場」という形で応援してください!

First Watt J2 【静かなる佇まい。】

2月 23rd, 2010

大型パワーアンプで有名なPASS(Laboratories)の代表者であり設計者であるネルソン・パスが「もっと気軽に家庭で使えるアンプを作ってみたい」と考えたことに端を発する『First Watt』ブランドから、”J2”の試聴をしました。

【さらっと鳴ってる。ただそれだけなんだけど、とても存在感があるサウンド。】

…って、この短いコメントで終わり!にしたいくらい、本当にさらっとしたアンプです。
PASSのように厚みがあるわけでもなく、音に熱気があるわけでもなく、
芯がしっかりしているわけでも、か細い感じでもなく、
すごくエアリーってわけでもなく、どっしりと密度感が高いわけでもなく…と、延々とこんな感じで続いていきそうです。(笑)

でも、ニュートラルとか、フラットとか、そういう感じでもないんです。
繊細で、静かで、限りなく透明。だけど薄っぺくなくて…本当になかなか表現が難しいです。

あいまいなことばかり書いても何ですから、感じたことを具体的に。

●S/N感がとても高いです。
●「とても広大」ではないけれど広がりはある方です。
●スピード感は普通~ちょっと遅め。
●なので、ひゅっと吹き抜けていく感じではないけれど、「心地良い風が(ゆっくり、優しく)吹き抜けていく(頬を撫でる?)」といった印象。
●聴感上も、数値の上でもパワーがありませんので大音量は出せません。
●逆に、小さなボリュームでも(ノイズがとても少ないので)とても澄んで聴こえます。
●癖のある音ではありませんが、少しパステル調になる印象です。
●女性ボーカル(J-POPもR&Bもgood.)・室内楽・ボサノバあたりにフィットすると思います。

何と言いますか、ご自身のPASSもそうですが”俺の音を聴け!”みたいなアンプがミドルレンジ~ハイエンドには多い気がしますが、そういった風潮の真逆で「さりげなく、でもミドルレンジの高音質」という逆の主張?をしているようにも感じられました。
「PASSらしさ」みたいなものはあまり感じず(強いて言えば小音量時の粘りくらいで)、開発意図の通り「家庭で気軽に(きっとBGM的に)音楽を楽しんでもらいたい。」そんなアンプだと思います。

少量生産のわりにオーダーが続いているそうなので、お早めにお問い合わせください。

http://www.electori.co.jp/firstwatt.html

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
manager@digitalside.net

revolver Music 3 【ザ・ステレオ屋 独占販売開始!】

2月 17th, 2010

以前にご紹介した通り、revolver Music 1 【黒江イチオシ!】最近やたらとお気に入りの「revolver Music 1」なのですが、強いて言えば1点だけ気になることがありました。
それは…、いくら黒江が「『逆低域フェチ』で低域は必要最小限だけ出ていればよく、低域の出過ぎがなによりも嫌い。」だったとしてもちょっと低域が物足りないかな…、強いて言えばもう少しだけあったら完璧なのに!と思っていたことです。
(Music 1の低域量は必要最小限ギリギリだとは思います。)

そんな中、ふと本国revolverのHPを見た時にそいつが何となく「俺を聴いてみろ」とばかりに目に飛び込んできました。
そうです。Music1には兄貴(兄機)がいたのです!

スペックや解説を見たところMusic1には13cmのウーハーが搭載されていましたが、これがMusic3は16.5cmのウーハーに変わっているだけ?のように見えます。

「…………………………………………。」

しばらく考えた後に思い切って電話をしてみます。

「これってうちだけの為に取ってもらえますか?」(中略)

そして、とうとうザ・ステレオ屋にMusic3がやってきました!

【狙い(期待)通りの部分と、少し(予測と)異なった部分。】

狙い通りだったのは…
●Music1そのままにスパスパと切れの良いハイスピードサウンド。
●思った通り、低域のレンジ感がかなり良くなってる!
●とにかく明瞭・鮮明で、音の細かさ(分解能)が抜群です。
●深くなった低域はもちろんタイトでしっかりと輪郭が見えます。
●低域の量感に中高域が喰われることなく、非常にバランスや見通しが良いです。
●あとはMusic1と同じですので以前のレポートをご覧ください。↑

少し異なったのは…
●Music1はちょっとドライかなぁ…と思っていたのですが、Music3はちょっとウェットな感じです。
 情報量というか、密度感が上がった分でしょうか。
●バスレフタイプのモニターなのですが、密閉型?と思うようなタイトさ。
 もちろん悪いことではないのですが、Music1の方が開放的であっさりと鳴ってくれる印象です。
●Music1+低域=Music3になるかと思っていたのですが、そうはいかず、少しキャラクターの違いがあります。
●なので、Music3>Music1ということではなく、好みの差になるかと思います!
●Music1と比べて「高さ・幅・奥行き」がそれぞれ約5cmずつ大きくなっているのですが、2回りくらい大きく感じます。
 (以前の画像と今回の画像の奥にまったく同じスピーカー(HAYDN)が映っていますので見比べてみてください。)

…と、こんな感じでした。

黒江的には【ここ数年でもっとも好きなモニター】と言えるヤツに巡り合いました。
「こんなにメタルをビシビシ鳴らせるモニターはそうそうないでしょ!」

…と、いうことで『revolver Music 3』はザ・ステレオ屋にて独占販売させていただきます!

定価OPEN→157,500円(税込)
※原則的にダークチェリーのみの取り扱いで、ブラックとライトチェリーは応相談となります。
(試聴のご予約もお待ちしております。)

P.S.
このMusic3で聴くと当店の現リファレンスアンプ「TEAC AG-H600とDUSSUN T6」の個性の違いがものすごく感じられて面白かったので追加レポートをしたいと思います。

http://www.revolveraudio.co.uk/music.htm

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
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DUSSUN T6 【そのアンプ、凶暴につき】

2月 9th, 2010

久しぶりにアンプのヒットです!

中国に本拠地を構えるDUSSUN(ダッサン)の創業者でもある設計者は、オーディオアンプの設計者としてはあまりにも有名なMarkLevinson(マーク・レビンソン)が展開していたRED ROSE MUSIC(レッド・ローズ・ミュージック)のアンプの設計や製造などをしていたそうで、つまり「MarkLevinsonのお弟子さん」という感じだそうです。
(音を聴いた上で言われれば、なるほど確かに通ずる点があるように思えます。)

【バキバキの鋭さ、剛速球的なハイスピード。】

「鋭利なナイフ」といった鋭さ・切れ味ではなく、「チェーンソーやのこぎり」的とでも言いましょうか、そこら中を切り刻むような、なぎ倒すような感じの鋭さで、音のエッジがしっかりしているんだけど線がシャープではなく、音に骨(芯)と肉がしっかりとついているんだけど「贅肉的な感じの無い」タイトなサウンドです。

スピード感もスパッと抜けていくような、シャッと切れていくような快速球的ではなく、手元で球が伸びるような、ドライブ感の非常に高いハイスピードで、バスドラにビーターがヒットした瞬間・スネアの皮の張り・ギターバッキングの激しいピッキング音・ラウンド弦ベースの歪み…などなど、弾け飛ぶような音、アタック音などが非常にいい感じです。

ちょっと回りくどくなりましたが、簡潔に言うと…
●癖のないストレートなサウンドが基調。
●上記の通り強調が激しいわけではないが、パワフルでドライブ感の高い傾向。
●やや低音より。
●低音の解像度が非常に秀逸。(しっかりと出し、緩みがなく、芯も肉付きもある。)
●サウンドステージも広すぎず、狭すぎず、しっかりと描き出す。
●やや高域に不足感があり、華やかなサウンドではありません。
…と、こんな感じでしょうか。

黒江的には、このえぐる様な、ビシビシ・グングンと来る感じがとても気に入りました。
(このアンプを聴くと、TEAC AG-H600がまだ全然鮮やかな方だな…と。少し訂正レポート書くと思います。)
傾向的には「TEAC・PRIMARE」あたりに近く、雄々しいタイプのサウンドです。

出力は8Ωで100Wとありますが、ATCなどの比較的重めのスピーカーでもかなり鳴らせるので、(サウンド傾向とは違う意味で)パワーも十分。
電源オンの際に、(ボリュームが自動的に絞られて)自動ミュートするなど、ちょっとした小技も光る期待のルーキーだと思います!

ザ・ステレオ屋サウンドがお好きなら、絶対に自信を持ってお勧めできるアンプです!
しかも、この価格なので、初中級(ビギナー)ユーザーにも何とか手が届くのではないかと思います。

http://www.audiorefer.com/dussun/t6.html

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NuForce Icon AMP

2月 2nd, 2010

立て続きだったNuForceの製品紹介もとりあえずラストになるかと思いますが、有終の美を飾るのは一昨年の登場以来ヒットしている小型アンプの「Icon」の兄弟機となる「Icon AMP」です。

製品コンセプトは単純明快で「IconからUSB接続やヘッドホン出力を取り除いてスピーカーの駆動に徹した」というだけです。
…が、Iconだってちゃんとした(スピーカーを駆動できる)小型アンプだったワケですが、わざわざ”AMP”と強調しているところなどを見るとよほど自身があるようですし、まるで「Iconのアンプ(スピーカー駆動)はオマケだった」とでも言いたげな感じもします。

はたして、そのサウンド&クオリティは…

【(僕の思う)NuForceの正統な継承サウンド。】

はじめに断っておきますと、「27,300円のアンプが10万円クラスのアンプを凌駕した!」とか、そんなことではありません。
例えば同社のIA-7などと比べるとレンジも狭いですし、S/N感や音抜け、スピード感、情報量などなど、基本的な音質においてはそのすべてがランク下の感は否めません。

…ですが、何と言うか、その価格とコンパクトさを考えるととてもとても魅力的な製品なのです。

いつものように思いつきで挙げていきます。
●切れっ切れっのシャープ系、パワフルでダイナミックなメリハリ系、”というわけではないのですが”、
 エネルギー感、ドライブ感の高いハイスピードサウンド。
●ストレートな音調で、(そこらのアンプよりもよっぽど)純粋な増幅に徹している印象。
●元気があるというか、活きが良いというか、鮮度感の高いサウンドで、「アグレッシブ」という印象。
●音はクール系ではなく、熱めだけれど、ウォーム(暖色)系ではない。
●スピーカー出力が倍になった。(元祖Iconだとちょっとボリュームを上げたら音割れ(クリップ)していましたが、かなり改善しました。…が、やはり高出力時は音割れします。(音割れを起こすのは結構な音量なので実用範囲は大丈夫かと。))
…と、こんな感じです。

本当に初期のNuForceを聴いているような感覚で、V2~V3のパワー、S付きのプリと変わり続けているNuForceですが、(最後に出た)こいつで原点回帰か!(笑)…と、思ってしまったくらいです。
(スピード感は初期のIA-7 (V1)には劣るけど、IA-7 V3には勝ってるんじゃないかなぁ。)
もちろん、黒江的にはお気に入りの鳴り方です!

その他、前述の通り、ハーフサイズ~フルサイズのアンプには(出力面)とかでも劣りますし、決して「めちゃくちゃ音質が良い!」ってワケではないのですが、音質云々以上に惹かれるものがありますし、このサイズと価格でこのサウンドが手に入るのはとんでもなく魅力的だと思います。
(べた褒めしていないだけで、S/N感なんかはすごく良いですよ!)

パソコンをプレーヤーに見立てたデスクトップオーディオに、ベッドサイドとかのサブシステムに、とりあえず低予算からはじめてみたいビギナーオーディオに、ミニマムに、ミニマルに「Icon AMP」は活躍してくれると思います。
(「とりあえず」で使っておいて、ゆくゆくはサブにするのも良いですよね。)

ちなみに、元祖IconのACアダプターは25W、出力が倍のIcon AMPは15W、強化電源が使えるかは…多分使えます。

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
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NuForce μDAC vs Icon mobile 【PC接続ヘッドホン】

1月 23rd, 2010

(新製品ラッシュなので仕方がありませんが…)NuForce製品が続いております!
本日は超小型USB DACの「μDAC」の登場です。

μDACはミューDAC/マイクロDACと読み、DAC(ダックと読みます。)はD/A コンバーター Digital/Analogコンバーターという意味です。
(※なぜか日本国内ではuDAC「ユーダック」と呼称されているようです…。「μ」は英字にすると「m」なので本来はエムダックの方がまだ正しい気がしますが…、語呂が近いからかな?uDACとなっているようです。)

CDやコンピューターのデジタルデータをアナログの音声信号(音)に変換するというものなのですが、それぞれに音の個性や特徴があり、(同じような製品であっても)同じ音になることはありません。

新製品のμDACはUSB接続でPCと接続し、PCの内蔵オーディオよりも高品質なサウンドを得ることが出来るというものです。ヘッドホン出力のほかに、RCA出力やデジタル出力にてオーディオやミニコンポなどに音を送ることが出来ます。

そして、比較対象にしたのは同じくNuForceの昨年のヒット商品「Icon mbile」で、こちらはiPodなどと接続して音質を向上させるものですが、同じくUSB接続にてPCのサウンドを向上させる機能が付いています。(ただし、こちらはヘッドホン出力のみ。)

(前述の通り機器が変われば音の印象も変わるのですが、それでも)今回は同じNuForce製品(メーカーの音作りにはある程度の共通性がある)ということである程度は似通った音になるかと思いきや、まったく別のメーカーなのでは?と思わされるくらいに異なったサウンドでした。

それぞれの印象をいつものように挙げてみます。

なお、今回はそれぞれをヘッドホンで聴いた印象です。(特にμDACは)他の接続方法ではかなり印象が変わってくる可能性もありますので予めご容赦ください。

【μDACはパンチ・メリハリの効いた重厚なサウンド。】
●低音が豊かで、パソコンからのサウンドというよりは重低音の利いたコンポのサウンドに近いです。
●アタック音や出だしの音のインパクトが強く、ビシビシ・ドシドシとしています。
●音のざらつきが少なく、なめらか。音が濃く、少し重め、低域よりの印象です。
●最大ボリュームはIcon mobileより2~3回り大きめ。かなりの音量まで出せます。(ただし、ある程度から上は破綻(音割れ)しやすいです。)
●S/N感・情報量・解像度は1歩リード。かなりオーディオ的なサウンドです。

【Icon mobileは粒が細かく、スッキリとした見通しの良いサウンド。】
●音の輪郭が明確で、抜け・切れのあるサウンドです。
●(黒江的には)帯域バランスが良く、フラットに近い印象。
●音に癖が無く、素直なサウンド。

…といった感じです。
僕の個人的見解ですが、オーディオ的にはμDACの方がハイレベルです。が、僕個人はIcon mobileの方が断然好きでした。
価格は同じですからお好みの方、または機能面で選ばれて買われてはいかがでしょうか。
なお、「オーディオ的にハイレベル」と書きましたが歴然とした差ではなく、S/NなどもわずかにμDACが上回る程度なのであまり気にしなくて結構です。
いずれにしても、こんな小さな(μDACはちょっと大き目のマッチ箱程度、Icon mobileはキャッシュカード10枚分程度。)デバイスでパソコンの音質が飛躍的に向上するのは感動ものです!(…まあ、パソコンの内蔵音源がひどいっちゃひどすぎなのですが…。)

後ほど「μDAC」はデジタル接続・RCA接続もレポートする予定です。

http://www.nuforce.jp/icon/icon_mobile01.html

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NuForce CDP-8 【攻撃的・新気鋭】

1月 19th, 2010

とうとうNuForceから待望のCDプレーヤーが発売されました!
どこよりも早く実機を入手しましたので、早速レポートさせて頂きます!

…と、たまには音以外の面から書いてみましょう。
なんだか、色々と小技が散りばめられていて、凝ってると言えば凝ってる作りです。
まず、DISCのトレー部ですが、(画像で見ると)イジェクト・サーチ・プレイ・ストップ・ポーズなどのコントロール部のすぐ下に(逆さにした)台形の枠がありますが、この部分がスーッと出てくるギミック?になっています。
それで、ちょっと驚くのが、時間表示部分までもが一緒にオープンする構造になっているのです。(…と言っても、デジタル表示パネルが出てくるのではなく、表面のプレート部だけがトレーとくっついているだけなのですが。)

そして、コントロール部はいわゆるタッチパネルになっていて、タッチするとその部分だけが強調して光って機器を操作することが出来ます。(結構感動!)
しかしながら、全体の反応はやや遅め。特にトレーのオープンがやたら遅いです。(^-^;
しかも、随分待たせてオープンした割にはちょっとの時間で勝手にクローズするというわがままぶりです。
DISCのローディングは比較的早めで、タッチパネルでの操作はちょっともたつき気味。
(外装はオマケ程度の)リモコンが付属しますが、こちらの方が快適に操作できるので許せる範囲かと…。

地味に感動したのは背面の主電源ボタンが光ること。絶対にいちいち見ないと思うのですが、やたらと背面のデザインが好きだったので珍しく画像もUPすることにしました。
個人的にデザインは「好き」でした。メーカーからのカタログ的画像だと「狙いすぎてかえってカッコ悪そう…」と思っていたのですが、現物はその画像より遙かに素敵じゃないかと…。

肝心の音ですが…
【NuForceらしからぬアグレッシブなサウンド。クールなイメージはどこへ?】
良い悪いを抜きにしてポイントを挙げてみます。
●どっしりとしたパワフル系のサウンド。
●(ですが、)決して鈍足ではなく、ハイスピードの部類に入る程度のスピード感は十分にあります。
●パステルカラーと言うよりは原色。
●ハイコントラスト。
●荒々しさと、細かさ、両面持っている傾向。
●低域の量感があり、高域はややおとなしめ。全体的にローよりのレンジ感。
●アグレッシヴで、メリハリがあって、熱い(情熱的)なサウンド。
●音の線が(NuForceにしては特に)細くなく、他のブランドと比較しても普通~やや太めの分類。
とにかく、今まで聴いてきたNuForceのサウンドとは確実に傾向が異なる印象で、淡麗さ、クールさ、モニター的といった印象はあまり持ちません。
音の傾向は以前にレポートしたPRIMAREやTEACよりのパワー・エネルギー系です。
…が、前述の通り、粗さの中にも細かさがあると言いますか、かなりビシビシと鳴ってくるタイプなのに音量を上げるのが苦ではないというなかなか不思議な魅力を持っているのですが、これは1音1音の分解、低音の解像、基本的なS/N感の高さがあるからだと考えています。

強いて言えば「電源がアダプター方式」ってところがちょっと惜しかったのですが、そのアダプター部までは電源ケーブルが交換可能なインレット端子になっているし、黒江的には「大アリ」の1台でした!

最近お気に入りの「Aura neo」とも何度も聴き比べを繰り返しましたが、切れ・スピード・シャープ感を優先するなら「neo」、パワー・低域・ドライブ感を優先するなら「CDP-8」をオススメします。(甲乙付け難し。好みで良いと思います。)
(CDプレーヤーは今までの不足感が嘘のように豊作続きです。嬉しいですが、なんでもかんでも褒めているようでちょっと複雑…。)

当面は売り切れ必至かと思われますので、ご興味のある方はお早めに!

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NuForce Stereo8.5 V3

1月 16th, 2010

先日の続きです。

第1世代プリの「P-8」より、落ち着いた感のある第2世代プリ「P-8S」でした。
(プリよりも1つ進んでいる)パワーの方はすでに第3世代、第2世代とはどう印象が異なるのでしょうか。

【とにかく、細かい音。淡々と鳴るサウンドは黒江好みの1つ。】

見出しの通りですが、非常に音の細かさ「分解能」が高いと感じました。
逆を言えば、ちょっと細かすぎて音にパンチが無く、スカスカとした薄味の印象とも言えます。
加えて、NuForce全般に言えるS/Nの高さ、1音1音のタイトさ(緩さがないの)は共通・一貫していると言えます。

第2世代の(と言っても第2世代からの登場なので、第1世代は存在しませんが…)「Stereo8.5 V2」は、
●音が広大に広がるタイプではなかった。
●細かさはV3に通ずるものがあったけど、もう少し1粒1粒が大きかった。(V3の粒が小さいとも。)
●ハイスピードと言うよりも、ハイ「スムース」といった印象でした。(スピード感はあるのですが、ヒュンヒュンと(体を突き抜けて)通り抜けていくような感じではなく、スッと(体の表面ギリギリを)すり抜けていくような感じです。)
●疾走感よりは躍動感の方が高く感じられた。
●スピード感はあるものの、どこか丁寧な印象。

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『思えば、このあたりからNuForceのサウンド傾向に変化が出来ていると思います。
 何と言いますか、創世記の「鮮度の高いサウンド」から、
 少しこねくり回したような…?でも、従来のサウンドを土台にされていて、少なくとも
 ねっとり、どっしりしたサウンドではなく、常に「透明で高純度」というベースがあるという感じです。
 …が、(V3の)ここへ来て、(少なくともStereo 8.5は)また鮮度感の方向に来ているような気がするのです。』
--------------------------------

対して「Stereo8.5 V3」は(V2よりも)、
●音に広がりがある。
●十分にハイスピードなんだけど、(音が細かいから)その速度感を体感しづらい。
●体を突き抜けていくタイプではあるものの、音の細かさから(体に当たるような・響くような感触が無く)いつの間にか通り抜けている。
●レンジが広く、高解像度。
●躍動感は(全然とは言わないけど、)あまり感じられず、疾走感の方が(まだ)感じられるサウンドです。
●(V2と同じく)スピード感はあるものの、どこか丁寧な印象。
●(特に低域の)レンジが広くなっています。(NuForceの弱みだった点が解消されてきていますね。)

…うーん。良いと思うし、(P-8Sのようなふわっと感はないので)好きな音なんです。
…けど、あっさりし過ぎていると言いますか、ある意味出来すぎている音なんです。
組み合わせる時は、あえてグンッと力のあるプリを組み合わせるとか、あえて(密度感の高い)ATCのような厚みのあるモニターと組み合わせるなど、そういった取り入れ方も良いのかもしれません。
(JBLの4312Dなんかを鳴らしてみると面白いかもなぁ…と思ったりしつつ。)

【時期がずれながらも、サウンドの傾向は変化し続けている。】

まとめると、P-8からP-8Sになったタイミングの方が早く、遅れてV2がV3となっていることからも
最初にP-8を変化させてP-8Sになったけど、V2と組み合わせたところしっくりこなかったのでV3の開発に踏み切った。
(または、そうすることが元々の予定だった。)…と、推測します。

これは、同社が取っている「トレードイン制度」(差額を払えば常に最新のVer.にしてもらえる。)にも起因している気がします。
ただ、その制度がある安心感で(悪く言えば)音の方向性が定まっていないまま、しばらくはその都度その都度サウンドの傾向を変えてくる可能性もあるのかな…とも思いました。

僕的には(セパレートの組み合わせなら)第1世代の「P-8」と第3世代の「Stereo 8.5 V3」がベストな組み合わせと感じました。
無理にNuForce同士で組み合わせなくても良いと思いますので、それぞれの持ち味を上手く取り入れてあげて頂ければと思います。

http://www.nuforce.jp/products/stereo8_5v3_01.html

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