PCオーディオ/ネットワークオーディオはじめました。

11月 4th, 2010

「冷やし中華~」みたいですが、表題の通り『PCオーディオ/ネットワークオーディオ』を本格的に店頭導入し、デモンストレーションやレクチャーを開始させていただきます!

当面は、

●TEAC CR-H500NT (インターネットラジオ)
●marantz NA7004 (ミュージックサーバー[NAS]&USB音源)
●YAMAHA NP-S2000 (ミュージックサーバー[NAS])
●olive 3HD (ミュージックサーバー[NAS])
○NuForce Icon2/uDAC2 (USB音源)

の4機種+αをメイン軸として同種の機器との比較レポートや使い勝手、黒江的なオススメをご紹介できればと思います。

ちなみに、わたくし黒江は前職歴に『プログラマー』『システムエンジニア(SE)』があり、現在で言うところの『ネットワークエンジニア』的な要素までを網羅しておりました。
(なお、当社は7,8年くらい前までPC関連業も行っていたのでお客様のご要望でPCの組み立てなども行っていました。…ので、その後も関心は続いており、)ハード面もそれなりに熟知しています。
そういった意味ではパソコン(Windows/Mac/UNIX[LINUX])やネットワーク、ひいてはデジタル全般の知識や経験は『オーディオ業界では屈指』と言えるかも(?)しれません!(^-^;

なので、昨今に急加熱したような「PCオーディオ/ネットワークオーディオ」ですが、実は僕は(少しでもパソコンの音質を上げられないかと)すでに一通りやってしまってたんです(よね…)。
かれこれ(たぶんこれも)7,8年前に「当時のオーディオボード(サウンドカード)を色々試したり」「パソコンの内部にシールドをしたり」「配線を高品質なものにして、さらに自分で編んでノイズ対策したり」「アースを落としてあげたり」…と。

結局は「YAMAHA DP-U50」という(外部)USB音源を購入して内部を改造して、電源部をインレット化(着脱式でなかった機器を電源ケーブルが着脱できるように)して好きな電源ケーブルを使えるようにしたところで落ち着ちついた記憶があります。
(当時はCD-Rを少しでも高音質にライティングしたり、DVDプレーヤー代わりにあれこれしていたんだと思います。ちなみに、僕は映画とかアニメとかゲームには疎いので、今までも、これからも、あくまで僕の好きなサウンドでのレポートですのでご理解くださいね。)

そんなこともあって、自分ではもう「イッチョ上がってた」ような気がして昨今の『PCオーディオ/ネットワークオーディオ熱』には少し乗り遅れましたが、今日からまた最新鋭・最先端の機器達と格闘したいと思います。
もちろん、ザ・ステレオ屋らしいのは大前提です。

『PCオーディオ/ネットワークオーディオ』に関してはぜひ黒江にお問い合わせください。

P.S.
先日発売開始された共同通信社(AUDIO BASIC誌別冊)『PCオーディオfan NO.3』に登場させていただいております!

north star design Essensio

10月 9th, 2010

タイトルの通り、north star design社からの新製品USB接続(PC音源)も可能なD/Aコンバーター『Essensio』をレポートします!

【非の打ちどころのない『決定版的』1台。】

先に述べておきますと、僕は自宅でこのnorth star designの旧モデル『Model 192 DAC』を愛用しています。
(実はDensenの『BEAT B-400 PLUS』購入を機に手放せるはずだったのですが、結局Model 192を通したサウンドの方が気に入ってしまい、すっかり定着してしまったのです…。)

なので、多少のひいき目はあるかもしれません…。
が!久しぶりに『おおおおー!』という感じのDACに出会いました!

とりあえず、いつものように…

※トランスポート(CDの読み取り)は相変わらずのリファレンス「Aura neo」、アンプはこれまたリファレンスの「TEAC AG-H600」、モニターはこれまたまたReferenceの「Vienna acoustics HAYDN GRAND SE」です!
なので、実質的には『Aura neoの内蔵DAC vs north star design Essensio』ということになります。

●S/Nが1クラス向上。(neoでさえ、この価格でこのクリアさかよ!という感じでしたが、更に音場がクリアになりました。)
●↑の通り、音場が広がり、且つ透明なサウンドステージです。
●レンジが高域方向も低域方向もよりワイドレンジになります。
●特に低域のレンジ感(深さ)、解像度には脱帽です。

ざっと上げると淡泊なものですが、だからこそ「いいんです!」。…というのは「DACを入れたら(変えたら)音が激変した」なんて場合は「DACが音を作りこんでいる」とも言え、それはつまり…僕の好まない「色付け・脚色・化粧・調理・誤魔化し」された音であるとも言えると思うのです。

そういう意味では、僕の愛用しているModel 192 DACもEssensioも余計な仕事はせず、クリーンにデジタル(Digital)をアナログ(Analog)にコンバート(Convert)していると言えると思います。
『※DigitalAnalogConverterの最初の(大文字)1文字をとってDAC(ダック)と呼びます。』

あまり褒めちぎってばかりでもなんですので、もう少し雑感を書き並べています。
neoよりは若干スピード感は劣ります。…が、レンジが広がり、音場が広がっているためそう感じるだけでかなりハイスピードであると考えられますし、低域~中域~高域と足並みも揃っていてスピード感のずれや違和感もなく、定位もばっちりです。
加えて、若干音が前に飛んでこなくなった感じ、ほんのりウェットになった感じがあります。
しかし、(最近、これ以上はないかも?と思っていた)neoの内蔵DACと交互に聴いても何の違和感もなく聴けちゃうのですから大したものです。(もちろん、あくまで僕の感覚・好み・基準ですので…。^-^;)

とにかく、neoよりもレンジが広くなって、特に低域がかなり深く高い解像度。(これは僕はあまり必要ないのでneoの方が好きなんですが…)音場が広がって音が上下左右により広がって飛んだり、現れたりする。なのにハイスピード。クリアで癖も少なく、入力も豊富で家中の(デジタル出力を持った)AV機器を全部繋げちゃうかも?という感じなので(DVD/BD/PS3/iPodなどなど)すべてのサウンドをオーディオで気軽に出力できる「デジタルステーション」としても重宝しそうです。

…で、なにより、USB接続が出来るわけです。PCやMacのサウンドも手軽にオーディオ環境で聴けるんです。何だか至れり尽くせりな感じです!

サウンド良し!デザイン(ルックス)良し!入力たくさん!USB接続も出来る!コンパクト!価格は(高いのからすれば)ややお安め!
…と、黒江は久しぶりの猛プッシュDACです!(文面がハイテンションでごめんなさい。)

north star design Essensio 157,500円→黒江価格はメールにて!

DYNAUDIO Excite X12 NEUTRAL & NATURAL

9月 29th, 2010

今回はDYNAUDIOのエントリーコンパクトモニター「Excite X12」をレポートいたします。

【あらゆるジャンルを“そつなくこなす”というキャラクターの持ち主。】

いつもながら若干「????」な見出しとなってしまいましたが、こんな表現に尽きるモニターだと思います。
まず(これまたいつもながらですが)、黒江的には非常に気に入った「オススメしたいモニター」に軽ーくランクインしてしまった実力機であると前置きさせてください。

その上で、大体の位置付けや音の傾向を他のオススメモニターとの比較レポートにてご紹介いたします。

●基本的には「色付け・癖が少なく、バランスの整ったハイスピードモニター」ですが、HAYDNと同じく若干しっとり・ウェットな音色(音触)感があります。
 (HAYDNは冷たい感じの冷ややかな湿度(水気)だったのに対し、Excite X12はもう少し常温寄りの印象で、キンキンとしたヒステリックさはありません。)

●解像度が高く、広がりのあるサウンド。いわゆる音場が(当店がオススメしているモニターの中では)かなり広い方で、リスニングポイント(定位・焦点)から多少ずれても大きく聴こえ方が変わる(HAYDNのような)「ピンポイント」タイプではありません。

●リアバスレフ(背面に(低域を補強する)バスレフポート(穴)が空いているもの)の割りには低域の回り込み、被りが少なく(当店の試聴室だと左右後方共にかなり広く取れるからでもありますが)、久しぶりにリアバスレフもので「合格点」を付けられるものに出会いました。

●レンジは「ちょっとだけ狭め」。SCM7に比べると低域はやや浅く、HAYDNに比べると高域は少しおとなしめの印象で、特に高域方向はスーパーツイーターで補強することによってよりハイスピードとなることも期待できるので、ぜひ実践してみたいところです。

●少々残念なのは「アンプのパワーが必要な点」。能率は86dBと決して極端に低くはないのですが、数値以上に「なかなか(本領発揮し)鳴ってくれない」という印象で、Iconなどの小型アンプでは期待した音にちょっとならなそう…。ですが、だからと言ってそんなに大きなアンプが必要と言うわけでもなく、当店で(ここ1年くらいの集計で)一番多く売れている「TEAC AG-H600」で充分にドライブできますのでご安心を。

…と、大体はこんな感じです。
また意味不明なことを言うかもしれませんが、
「音のキャラクター感はATC SCM7とrevolver MUSIC 3の中間点くらい」
「音の細かさはHAYDNにも近いものがある」

…と、なんだかいいトコ取りみたいになりますが、そんなわけでもなく
「抜けが良くって、ハリもあるし(黒江的にはスネアのサウンドがかなりツボ)、音の密度感も上々。なんだけど、どれも頭抜けていない・突出した武器がない。」
そんな印象でもあります。

それでも、「手の平サイズ」とまではいかなくても、かなり小さなモニターですし、見出しの通り「どんなジャンルを鳴らしても悪い印象を抱かせない」「速い曲は速く、遅い曲は遅く」「スピードも切れ味もあるのに聴き疲れるサウンドでもない」という何だか万能な感じが憎いヤツです。

とにかく、とりあえず、「ザ・ステレオ屋イチオシ・オススメモニター」に認定ですので、みなさん要注目にてお願いいたします!
(…あ、なんといっても定価126,000円という大プッシュの中では最安値なのも忘れずに書いておきます!→販売価格はお問い合わせください。)

NuForce Icon2 and Icon uDAC2(μDAC2) #2

9月 21st, 2010

前回の続きです。

今回は「uDAC-2」を中心に、こちらは簡潔に行きましょう。(^-^;

こちらは前回のIcon2とは異なり、基本的には(構造がシンプルなためか)大きな音質傾向の変化は感じられず、いわゆるヴァージョンアップ・アップグレードといった基本性能の向上だけのようです。

そのため「悪くなった」や「傾向が変わった」と思われる点はなく、純粋に成長を遂げたMK2モデルと位置付けてよいと思います。

成長点を簡潔に述べますと…
●「96kHz/24bit」に対応したDACにより、情報量が高くなりました。
●ヴェールを1枚はがしたようなS/N感の向上、見通しの良さが顕著です。
●レンジ感や解像度、音の広がりも更に向上した印象です。
…と、あっさりとしたものです。(笑)

以前(初代モデル)のレポートでも述べたとおり、uDACは少し「オーディオ的」なサウンドで「情報量」と言われる音の濃さ・太さに軸を置いた印象があり、やや軟らかさや、音の丸み、音の伸びなどを強調してくる傾向も前モデルと変わりません。(それでも、初代モデルからすれば音の澄み方=透明感が向上した分、だいぶん癖が少なくなったとも言えますが。)

そういう意味では、同じくNuForceの「Icon mobile」の方が「モニター的」なサウンドで「鮮度感」と言われる透明感・明瞭度に軸を置いた印象で、僕個人としては好きなタイプです。(ただし、純粋なクオリティ≒音質はIcon uDACの方が1~2枚上手です。)
なので、シャープさを追求する方はNuForce「Icon mobile」も一聴の上、ご判断いただけると良いかと思います。

なお、Icon2のUSB入力の再生音とも比較しましたが、おそらく「Icon2とuDAC2」の両機のDACは共通のものであると思われます。
ですので、Icon2のUSBサウンドもこのuDACとほぼ同じ傾向であると考えていただいて構いません。(「ほぼ」とするのは、アンプ部との絡みでややIcon2の方がシャープ・パワフル・ハイスピードに感じられたからです。)

Icon2・uDAC2ともに、初回分もあと僅かです!お早めにご利用ください。

uDAC2は初代とまったく見分けがつかないので箱ごとパシャリ。(笑)

uDAC2は初代とまったく見分けがつかないので箱ごとパシャリ。(笑)

NuForce Icon2 and Icon uDAC2(μDAC2)

9月 18th, 2010

タイトル通り、本日発売のNuForce Iconシリーズをいち早く試聴することが出来ましたので、早速レポートします。

【完璧な進化を遂げたコンパクトアンプ】

とりあえず、結論から書きましょう。
Icon2は『アンプとして成り立つレベルまで進化した』と言え、個人的にはかなりの高評価となりました!

幾つかポイントがありますが、

まず、もっとも評価したいのが…
車で言うエンジン(スピーカーを大きな音で鳴らせるか)が、12Wから24Wと倍増したことはスペックで明確ですが、きちんとボリュームを大きくしてスピーカーを鳴らせるようになりました。
…これは、以前の初代モデルでは『ボリュームを最大にしても音の大きさが小さく、(それでも近距離・室内・小音量で使う分には十分でしたが)アンプとしてはあまりにも非力』だったこと、
『加えて、その最大値の2/3くらいの音量以上になると、明らかに音が歪んだり割れたりしてしまうので、どのみち実用的ではなかった』ため、僕は『アンプはおまけに近い』とも表現したことがあるくらいでした。

…が、Icon2は違います。
『爆音』…とまではいきませんが、いわゆる大音量くらいまでは充分に音量を上げることが出来、(それでもある程度以上の音量になるとやはり歪んだり割れたりしてしまいますが、)かなりの音量に達するまで歪みや割れは発生しません。
(今回使用した「HAYDN GRAND SPECIAL EDITION (インピーダンス:4Ω/能率:88.5dB)」の場合、縦置きにしてちょうど(時計の短針が)12時を指すあたりが限界でした。(←かなりの音量です。))
普通の使用環境であれば非力さに悩むことがなくなることと思われます。

次に、基本的な音質の向上です。(これまた明らかに異なります。)
まずS/Nです。細かい音がよく聴こえるようになり、音の位置関係、音の粒の大きさ(面積・体積)がしっかりと分かるようになりました。
立ち上がり、音の抜け、スピード感も上々で、簡潔に言えば「Icon2を聴いた後に初代モデルを聴くとモヤモヤ・モワモワしていて聴けたものじゃない」というくらいの変化です。(但し、中音量以上の場合。)
そのくらいに1音1音がスッキリしていて、クリアになっています。

ちなみに、注目の点は付属の「ACアダプター」です。
初代Iconには25WのACアダプターが付属しており、(その非力さをカバーするために)強化電源と呼ばれる45WのACアダプターを発売した経緯がありますが、Icon2には(なんと!)60WのACアダプターが最初から付いてくるのです。
しかも、コンセントとの接続はIECインレットとなっているので、電源ケーブルの交換も可能です。(強化電源はコネクターが特殊でケーブル交換が難儀でした…。)
早速、お気に入りの電源ケーブルに交換してみたところ、期待通りに音質・傾向が改善しました。これは嬉しい誤算?でした。

以前から評価の高かった(高音質な)ヘッドホン出力も健在、パソコンのサウンドを手軽に高音質に出来るUSB-DACもスペックがほぼ倍増し、より透明感の高いサウンドになっています。
試聴をするまでは「価格がちょっと上がりすぎたかな?」…とも思っていましたが、価格差以上で十分にお釣りがくる向上だと(黒江的)太鼓判を押させていただきます。

…なのですが、必要以上には期待はしないでください(ね)。
あくまでコンパクトアンプとしての評価ですから、通常サイズ(やハーフサイズ)のアンプには及ばない点も多くありますし、「XX万円を凌駕する!」…なんてことではありません。

例えば、「ボリュームが12時以上になると歪みや割れが出る」のも、正確に言えば「ボリュームが12時以上になると歪みや割れが“目立つ”」ということであり、12時以前でも「目立たないだけで」歪んだり割れているわけです。
(もちろん、それが「良い味」を出している場合も多々ですし、個人的にはIcon2の味は「ストライク」なのでかえってプラスに捉えてしまっていますが…。笑)

とにかく、初代Iconのスピーカー出力に不満をお持ちだった方はもちろん、新たにコンパクトなオーディオを組んでみたい方にはマストなアイテムになると思います!
デザイン良し、パソコン繋いで良し、ヘッドホン繋いで良し、スピーカーもこなせるようになった「Icon2」オススメです!

今なら、各色在庫ございます!

…長くなってしまったので、一旦区切らせていただきます。続きは出来次第また更新させていただきます!

P.S.
めんどくさかったのもありますが、初代IconとIcon2は「Icon2に付属していた、まったく同じACアダプター・(付属の)SPケーブル」を使用して比較しています。

Icon2はシリアルナンバーのところにかろうじて「Icon2」と書いてあるので見分けがつきます。

Icon2はシリアルナンバーのところにかろうじて「Icon2」と書いてあるので見分けがつきます。

(奥に見えている)初代Iconとデザイン(外観&端子部)は全く同じで見分けがつきません。

(奥に見えている)初代Iconとデザイン(外観&端子部)は全く同じで見分けがつきません。

HMV渋谷閉店のあとに…。

8月 27th, 2010

閉店ライブが行われたり、シャッターが降りるところまでもが演出やイベントになるのは“さすがHMV渋谷”といったところだと思います。

僕は(2大勢力のあちらと、こちらなら)断然HMV派なのですが、HMV渋谷にお世話になったかというと、実際は数えるほどしか利用をしてきておりません…………。

…………って、なぜなら、僕は(VIVRE B1Fの)横浜店が本拠地だからなのです!
HMV横浜にはお給料の何か月分を注ぎ込んだでしょうか…。数年分?の方が正しいかもしれません。

もっともCDを買い漁った当時はまだ横浜には(あちらの)黄色いショップがなく(だから自然とHMV派)、こちらの黒とピンクの(イカした)袋をいつも横浜帰りには手にしていた気がします。

そして、封を開けたばかりのCDを聴きながら、ケースや歌詞カードを握りしめるんです。
耳と目と手触りで、今さっき買ってきた音楽を確かめるように。
僕はダウンロード・配信を否定しません。
でも、ダウンロードや配信では“決して実感できない音楽”があると思っています。

ちょっと脱線しましたが…、
なので、渋谷店ではあまり買ったことはないのですが、場所がどこだろうが僕にとって(大手の)CDショップといえば「=黒とピンクの(イカした)」看板だったのです。
だから、あの光景を見ることは僕にとって“まるで好きだった子や友達が、どこか遠くに引っ越してしまう”ような、そんな気持ちになる出来事でした。

それともう1つ、過去4回ほど、原宿や恵比寿で『my-musicstyle』が開催される際に快くフライヤーを置かせてくれたのも『HMV渋谷』さんの印象的な一面でした。
中には「(あの黒とピンクのイカした)買い物袋に入れときますよ」と言ってくれた店員さんも居たので、HMV渋谷で買い物をした際にmy-musicstyleのフライヤーを(半ば強制的に!笑)手にした方もいらっしゃるかもしれません。

また余計な詮索ではありますが、給料日明けの今週末ではなく、一足早い8月22日をもって閉店したのを考えると「8月いっぱいの契約で8月中に什器類など、すべてを出して撤去する」という段取りだったのかな…、だとしたら次がすでに決まっているのかもな…とか、
(今の場所があまり良くないので)次に入ってくるのがもしAppleストア渋谷(の移転)だったら、ちょっと皮肉な出来事だな…とか、色々考えれば考えるほど、ちょっと切ないです。(もし、万が一、これがHMV横浜だったら、もっと心にぽっかりと大穴が開いたでしょうけど。)

CDが売れなくなって、HMV渋谷は姿を消します。
けど、最後に集まった熱心な音楽ファンを筆頭に、本件に言及した数々のアーティスト、昨今ではダウンロード配信そのものを否定するアーティストも少なくはありません。

HMV渋谷は姿を消しました。
けど、またいつかHMV渋谷が帰ってくるかもしれません。
上手く言えませんが、僕はまた今度の休暇にでもCDを買いに行こうと思います。
最近はMySpaceやYoutubeでお気に入りの曲を探しては、そのCDを買うのがマイブームなので。

最後に、my-musicstyleの代表としてこんなツイートもしてみています。
http://twitter.com/my_musicstyle/status/21895287128

P.S.
(書き進めているうちに)すでに5日が経ってしまいました。
すでにこのニュースすら忘れ去られている感がるのは気のせいでしょうか…。
もしそうだとしたら、それが一番切ないですよね…。

JODELICA [THE SOUND SOURCE]

8月 6th, 2010

前回に引き続き、コンセントのレポートです。

今回は(画像は前回のをご覧ください。)真ん中の白いヤツ「ジョデリカ」です!

前置きは省いて特徴を並べていきましょう。
(Fimやj1との比較なので先に1つ前のエントリーを読んでからにしてくださいね。)

●音の濃さ、厚み、密度感…つまり≒情報量がもっとも高く、どっしりとした安定感がある。
 (もちろん、「重々しい」ということではありません、あくまでも他の2種と同様にモニター的です。)
●音の線が太いが、輪郭はしっかり、音崩れや団子状になることがない。
●「安定感」という言葉がピッタリの定位感と音の存在感。
●力強くもあるが、ドライブ感にも優れる。
○キレっキレのシャープ&ハイスピード系ではない。
○前述の通り「ドライブ感」は感じさせるけど、「疾走感」「ハイスピード」という印象が“まずすぐに”浮かぶような傾向ではない。
 (決して「疾走感」「ハイスピード感」が無いということではないのでご注意ください。)
○やや中低域よりの「腰の据わったサウンド」。(好みが分かれるところ。)

(特にFimと聴き比べた際の)パッと聴きの印象は…
「ん?あれ?これ、WATTaGATE [WATTaGATE 381]に似てない?」と思わずこぼしたくらいに、印象が似ていました。
(※WATTaGATE 381は金メッキだったためか、もう少し「音に響きがあって、鳴りっぷりが良かった(のに解像度が高くて整頓されていた)」感じかなぁ…と思いますが。)

(現在WATTaGATEが手元にないので比較はできませんが、)Fimよりも解像度・情報量・S/Nがあって、落ち着いています。
(Fimの方を悪く)もっと言えば、落ち着きのない、ややささくれ立った感じや刺々しく硬めのFimに対して、WATTaGATEやJODELICAは「ハイグレード」な感じなのです。
実際、WATTaGATEは3万円クラスですし、JODELICAは約2万円(18,900円)なので頷ける結果とも言えます。

以前からFimやthe j1 project [JPC2-15]だとシャープすぎるという方も多かったので、僕の好みよりももう少し重厚感が欲しい方にはJODELICAの方が向いていると思います。

…にしても、the j1 project [JPC2-15]はCP高いと思うのでぜひぜひ一度聴きに来て頂きたいですが!

まだ、FURUTECHのNewモデルもあるし、j1のロジウムモデルもあるので少しずつレポート出来たら良いなと思います!

the j1 project [JPC2-15] 【New Reference WallOutlet!!】

7月 30th, 2010

少々ネタ的には古いのですが…、今日は久しぶりに「電源関連」のレポートを書こうと思います。

…というのも、ようやく長年のリファレンスに変わるコンセントを見つけたからなのですが…。
(※先に言っておきますと新製品のコンセントではなく、比較するのが&レポートを書くのがずいぶんと遅くなっただけです…。)

まず、(先に画像を見てもらった方がいいかもしれませんが、)以前からのザ・ステレオ屋ユーザーさんや当店の従来のコンテンツをくまなく見てくれている方にはおなじみのFim [Model 880](写真左端)が今までのメインであり、不動のリファレンスでした。

Fim [Model 880]はとにかく分解能に優れていて、定位感、スピード感が抜群。
広がりや華やかさ、低音を効かせる、艶が乗るなどの「音楽性」「オーディオ的」な要素は“まったくありません”が、「モニター的」な正確さ、脚色の無さは僕を筆頭にザ・ステレオ屋のユーザーさんの間では“これ以外に無い!”というくらいの鉄板コンセントだったのです。

(※S/Nやレンジ感ではFURUTECHのロジウム(主に[FP-20A R])に軍配が上がるので当時はこの2つを同格としていましたが、Fimの生産終了後しばらくは“止む無く”FURUTECHのみをリファレンスに格上げしていました。…が!、正直どちらか一方をとるのならFimをとりたいと思っていたほどです…。P.S.『FURUTECHもマジで好きですよ!』)

ちなみに、ここでいうFimはコンバックコーポレーションが本国Fimに(いわゆるOEM的に)作らせていたFim [Model 880](灰Fim:文字通り灰色ボディのFim)であり、海外で通常

販売されている青Fim(文字通り青いボディのFim)や、最近流通している金メッキモデルとはまったく異なります!(※ぜんーっぜん!音が違うのでご注意ください!)

そして、月日は流れ、その間にもたくさんのコンセントを試してきたのですが…………、

ようやく「これだ!」ってコンセントを見つけました!

…………それが、the j1 project [JPC2-15](写真右端)なのです。

あまりグダグダ書いても何ですので、端的にいきましょう。

Fim [Model 880]と同等またはそれ以上と感じられたのは、
●やはり高い分解能。(Fimよりも細かさという点では上だと思います。)
●音の繊細さ。(分解能と≒ですが、か細い音・か弱い音・微弱音・余韻などのレベルの小さな音の再現性が高いです。)
●広がり。(Fimには全然なかった≒物足りなかった、音の広がりがあります。)
●スピード感。(Fimのバシバシと切り裂くようなスピード感ではなく、細かい粒が(身体を)突き抜けていくようなスピード感です。)
●低域のタイトさ。(タイト≒薄めとも言えるので、好みによっては減点対象かもしれません。)

Fim [Model 880]方が上(かな)と感じられたのは、
●音の激しさ、良い意味での粗さ(荒さ)の表現・再現性。(厚い・熱いと言うべきか、ストレート・無骨・素直な感じはFimの方があります。)
●定位感。(the j1 project [JPC2-15]もビシッと定まるのですが、Fimはよりどっしりとしていてドンッ・バンッと音像の存在が出ます。)
●スピード感。(激しさの分?、ちょっとだけFimの方がハイスピードです。)

…と、Fimと聴き比べても遜色ありません。
Fimに比べると、「よりシャープになっていて、とにかくきめ細かい」という印象が強いのですが、僕の大好きなスピード感が損なわれていないのが好印象・高評価という感じです。
また、Fim同様にこの[JPC2-15]もノンメッキであり、不要な音色や響き、色づけがないのも同様であり、大きな共通項と言えると思います。

ちなみに、価格は6,825円とFimより2,000円くらい安いのでぜひぜひ気軽に購入してください!
(発売より2年くらいは経ってるはずなので、急がないと終了しちゃうかも?笑)

P.S.
写真中央のJODELICA(ジョデリカ)[THE SOUND SOURCE]もレポート予定です!

2010/08/06 追記:
http://blogs.yahoo.co.jp/digital_side/27908380.html
にて以前にプチレポートを書かせていただいておりますが、タップケースの違い(相性)や、聴き込んだ時間などが異なりますので、若干異なる点がありますが最新の当レポートをメインとさせていただきます。

AiTEC λ(ラムダ)5.35 (レンタル開始します!)

7月 6th, 2010

ちょっと遅ればせながらですが、各所で話題になっているという表題の製品をレポートします!

【明らかな変化をもたらす、魔法の箱。】

1.AiTEC λ5.35(ラムダ:Λとも表記)は「ただの箱」です。
2.その「ただの箱」から電源ケーブルが生えています。
3.その電源ケーブルをコンセントプラグに挿すだけです。

その効能は…
●スッと(音場の)ザワつきが取れ、見通しが良くなります。
●1音1音がしっかりとし、音の密度感が高まります。
●いわゆる情報量が向上し、余韻や低域の沈み込みなどが増します。
●小音量時に聴こえる音数が多くなる印象です。
…少し残念なのはスピード感やキレが落ちるという点でしょうか。

大きさ、価格、構造は異なるものの、これまでに同様(空きコンセントに挿すだけ)の製品をたくさん聴いてきましたが、
(エナコム [AC ENACOM]・PS AUDIO [Noise Harvester]・Audio Prism [quiet line]・Quantum (旧製品)・CSEなどなど…。)
この「λ5.35」の効きはさすがの域だと思います!

下流のタップなどに入れるのがもっとも効きが強く、上流(大元のコンセント)に向かうに連れて効きが薄くなるようです。
僕は若干効きすぎだったので、部屋の別のコンセント口や隣室のコンセント口などに導入するのがもっともフィットしました。

(他のノイズフィルター系にも言えることですが、)他にもテレビ・洗濯機・冷蔵庫・エアコン・蛍光灯など、家電側のコンセント口に入れてやることで(そちらからのノイズを軽減・遮断でき)適度な効果を得ることが出来ますので、ぜひご検討の際はあちらこちらで試していただければと思います。
(僕は試していませんが、トースターのコンセント付近に入れてやるといつもより早く焼きあがることがあるとか!?ホントかな?^-^;)

…ということで、いかにも「試してみないことには分からない」製品であることは間違いがないので以前の、当店オリジナル電源ケーブル『MS-12A TS』同様にモニタリング…いわゆるレンタルを開始させて頂きます!

モニターの条件は…
●身分証明書(免許証・保険証・社員証など)を提示いただくこと。
●往復の送料(着払い発送、元払い返送)をご負担いただきます。
 ※ただし、お買い求め頂いた際は2,000円のキャッシュバック。
●配送業者は指定不可、配送センター留め、身分証にてご呈示いただいた以外への配送不可。
●送らせていただくケーブルはあくまで商品となりますので、汚されたり、傷つけられた場合はご購入いただきます。
 ※レンタル品はプロト(試作等)ではなく、量産品(完成品)ですので、そのままご購入いただいても結構です。
 ※当店所有の製品は50Hz(東日本)仕様となりますので、60Hz地区にお住まいの方は別途ご相談ください。
★ザ・ステレオ屋リピーター様には身分証のご呈示を割愛していただける場合がございます。
…となります。
いずれも『原則』とさせていただきますので、まずはお問い合わせください!

【到着!】HAYDN GRAND SPECIAL EDITION【デモ開始!】

6月 25th, 2010

お待たせしました!

表題の通り、(ちょっと前になんですが…)「HAYDN LIMITED」が到着しております!

現在は目下(メタル系を中心に)エージング中ですが画像のUPを兼ねつつ、あらためて聴いた両機の違い・特徴を覚え書き程度に書き添えておきます。
(以前の内容と重複する点は再度感じたことなので「印象が強い」ということだと思います。逆に少し異なっている点などもあるかもしれません。)

まず、HAYDNを聴いてからMusic3を聴くと、Music3は「アグレッシヴ」「刺激的」「パンパンしてる」「低域が少し薄い」「音像型」という印象を持ちます。
こちらの方が明るめで、鳴りっぷりが良いので「元気がよい」という印象でもあります。

やはりMusic3の方が過激な感じがあるみたいですね…。また、ビシッとした定位感もMusic3に分があると思われます。
高域のシャープさから、低域までしっかりとタイトにまとまっていますが、HAYDNに比べると低域が若干沈み切っていない感じがします。

一方のHAYDNはMusic3を聴いてから聴くと「ややおとなしい」「やはり艶感がある」「とにかく透明で細かい」「低域の輪郭がわずかにソフト」「レンジが広い」「音場型」といったところです。

音の綺麗さ、綺麗と言っても「決して化粧や浄化して原型を失ったということではなく」ありのままなんだけど、繊細で透明で細かなところまでしっかりと描けてる(女性のすっぴん的な?)綺麗さです。
前後の奥行き感に優れているMusic3と比べ、上下左右に音場が広く、Music3みたいなカッチリとしたフォーカス感には劣るのですが、広がりからくる自然な音場感を聴いているとMusic3がカチカチにし過ぎていると感じられることも。
低域は明らかに深さ(低い周波数までの伸び)があり、解像度も高いのですが、やや輪郭がソフト(ちょい滲み)な感じもします。

Music3と比べると攻撃的な感じや、たたみかけてくる感じは少ないのですが、アコースティックや歌物なんかを聴くとすごく自然に素直に音が出ている印象で相性も抜群です。
(もちろん、これらはMusic3が苦手というわけではないのですが、HAYDNの方がしっくりくるというか…。)

僕自身、まだ結論には至っていませんが、「メタル系重視ならMusic3」「メタルもポップも歌物もならHAYDN」というところでしょうか。

それと、画像を見ていただければわかる通り、Music3の方が1回り大きいです。
「1回り」なんですが、HAYDNが普通の小ぶりなブックシェルフに見えるのに対し、Music3はちょっと大きめなブックシェルフに見えるくらいの差があるのでこの辺りも検討材料になりそうですね。

いずれにしろ、こんなに「嬉しい悩み」は無いだろうというくらい両者は完成度が高いと思いますので、(片方は当店のみの扱い、片方は限定品)手に入るうちにご検討いただくのが賢明かと思います!

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