KEF LS50 Meta

今回はKEF社の新製品をレポートさせていただきます。

【個性派最高峰のアグレッシブサウンド!】

当ブログでKEF社を取り上げるのは初めてとなりますが、以前より「コストパフォーマンスに優れたスピーカーを世に送り出している印象のブランド」という認識は持っておりました。
…とは言え、なかなか黒江に(blogで取り上げたいような)フィットするプロダクトには巡り合えず「KEFさんとは縁が無いかな…」と半ば諦めていたところ、ふと(今回取り上げるLS50 Metaの前身モデルである)LS50というスピーカーを遅まきながら聴く機会が訪れます。
このLS50が今までになく非常に好印象であり、ようやく積極的に展開をしようと意を決するのですが…なんと既に終売(ディスコン)という悲しい現実を目の当たりにし、「やっぱりKEFさんとは縁が無いのか」と“始まる前に終った”ような気持ちとなっておりました。

…が、密かに後継機種の開発が進んでいたようでして、この度ようやくお目見えということで黒江とKEFのストーリーがようやく始まりそうです!
いつものようにレポートさせていただきます。

■KEF [LS50 Meta]
●一聴してパワフルであり、ストレートでドシッと迫り来る傾向のサウンドです。いわゆるアグレッシブ系に分類されますが、上々のスピード感なので爽快さも併せ持っている印象です。
●旧モデルLS50からの改良点でユニット後方の不要な反響・反射をキャンセルさせる「Metamaterial」(型番のMetaはおそらくここから)が搭載され、確かにすっきりさ、S/N感や抜けは旧LS50よりも向上しているように思えます。
●相乗効果でキレや抜けも改善されており、ドライブ感の高い「ぶっ放し系サウンド」の中では屈指のクオリティに位置します。
●突き抜けるような高音の伸び、沈み込むような低音の深さ、といった超ワイドレンジタイプではないものの、上々のレンジ感を持ち、帯域バランスも良好です。
●高音は吹き出し感のある傾向でやや硬質・ややドライ、中音は力強くてバシッと畳み掛けてきます。低音はしっかりめ且つタイトで重みも十分です。
○構造上、少し独特の音場・音像感、定位感を作り出すため、好みによっては受け付けない方がいるサウンドとなります。(後述)
○繊細・シャープといった形容とは少し遠く、線の細さやエッジ感を好まれる方には不向きな傾向です。
黒江的好み度:A+

…といった感じになりますが、音の傾向はATC・Klipsch(を足して2で割った)のような質量のある1音1音の音の粒を放出するタイプでありアグレッシブさが感じられますが、吹き出し感が高く軽快に鳴ってくれるので重々しさはさほど感じられません。
特筆するとなると、やはり(KEFお得意の)独特な構造による音像感・定位感が挙げられ、同軸ユニット(高音用のユニットと低音用のユニットを同軸線上に配置する≒低音用ユニットの真ん中に高音用ユニットが埋め込まれている)なので各パート・楽器・声が上下にはあまり展開せず、一円の中に展開する聴感となります。(各パートはちゃんとセパレートしています。)
良く言えば一体感とも言え、音数が少ないソースなどではまとまりのあるテイストが非常に気持ち良く楽しめるかと思います。(音数が多くても一体感に優れた弾丸的・大砲的サウンドが魅力的です!)

イチオシスピーカーに新たに加わったNewサウンドをぜひ一度チェックしてみてください。

Comments are closed.