Archive for 12月, 2021

LUXMAN L-507Z

水曜日, 12月 8th, 2021

大変久しぶりの投稿になってしまいましたが…
「メインPCの故障」「そもそものネタ不足(「ぜひ書きたい」とまで思えるものが無かった)」「動画がややメイン化してしまった」などなどの理由から停滞しておりました。

中でも「PCの故障」の影響は非常に大きく(動画の方も停滞させてしまうことになり)、ここまでにかなりの時間を掛けることになっしまいましたが(以前ほどではないかもしれませんが)、ここからまた活動再開を本格化させたいと思っております。

…ということで、復帰第1弾はLUXMANからの新製品をレポートさせていただきたいと存じます。

【圧倒的な駆動力が成す、圧倒的な存在感。】

まず先に個人的な雑感で恐縮ではありますが、このところのLUXMANサウンドとはとても相性が良く、かなりの確率で動画やレポート化をさせていただいております。

特に最近?で強烈な印象を残したのが、(2020年11月5日投稿の)L-595A LIMITEDというアンプでしたが、物づくりに於いて“ノウハウ”は脈々と受け継がれていくものだと思いますので、(A級アンプとAB級アンプの違いはあれど)直感的に期待を持たずにはいられない気がしておりました。
L-595A LIMITEDのリポートはこちら↓
http://www.digitalside.net/?p=1169

事実(先入観ありきでの比較試聴はしておりませんが)、増幅回路“ODNF”やボリューム回路“LECUA”(L-507Zでは“新LECUA1000”)などのアンプの中核を成すアーキテクチャには共通性も多く見受けられ、しっかりと血が受け継がれている様子をうかがい知ることができます。

…と、ハードルを上げるだけ上げておいてからの実聴となってしまいましたが、そのサウンドの実力は…。

■LUXMAN [L-507Z]
●(前述にてA級・AB級について触れておりますが)一聴して「507ってA級じゃないよね?」と思うほどにパワフル、且つスピーディな鳴りで1音1音がビシビシと体を叩き付けてきます。(かと言っても、荒々しさや押しつけがましさは無く、基本的には極めてクリアでストレートなサウンドです。)
●繊細で、シャープな線を描くような傾向ではありませんが、音のキレや立ち上がりの鋭さ、鮮明さは高く、躍動感や鮮度感にも優れています。
●しっかりめの低音でありながらダブつきのないタイトさがあり、深さ、解像度が良好で高域~低域の帯域バランスも自然です。
●(当店特有の表現ですが)いわゆる“アグレッシブ系”に属し、パワー・ドライブ感が高い「鳴りっぷりの良いタイプ」でありながら、小音・少音時などの静寂感も抜群に良好で、基本的なS/N感や制動力にも優れ、見通しの良い「上質なサウンド」をもたらしてくれます。
○強いて言えば「わずかに低音寄り」と言える傾向であり、ソースや好みによっては最高域にもう一伸びあればと思うことがあるかもしれません。そのため、サウンドは「やや雄々しい」といった印象があり、(特に)女性ボーカル再生時には少しBASSを落として聴いた方が個人的にはフィットしました。
黒江的好み度:S

…と、期待通り、期待以上のプロダクトではないかと思われます。(当店の環境にはありませんが、鳴りが重めの大型スピーカーも軽々駆動しそうな予感がします。)

ラインナップ的には先代の「L-507uXII」のモデルチェンジ版となるのですが、当方の記憶に違いが無ければ『かなり印象が異なる→ほぼ別のサウンドと思ってよい』との認識であり、L-507uXIIの後継機種というよりはL-507uXIIの(価格帯的な)リプレースモデル(フルモデルチェンジ版)と考えております。
(L-507uXIIはもう少しマイルドで伸びやかなサウンドがベースにあった記憶です。)
(当ブログなどで幾度となく言及させていただいておりますが、LUXMANのアンプはこの5~6年くらい(L-550AXIIあたりから?)でサウンドの傾向がかなり変わっている印象です。)
よって、ご検討の際は以前のL-507uXIIや従来のプロダクトの印象から一旦離れてご試聴・ご検討いただけますと幸いです。

動画もぜひご覧ください。↓
LUXMAN L-507Z ■ザ・ステレオ屋 レポート動画 『フルモデルチェンジ(L-507uXIIの後継モデルではありますが)もはやまったくの別物アンプです!』
https://www.youtube.com/watch?v=zBsJzMXI4Ks