今回はすでに定番と化しているNuForce uDACシリーズの最新作をレポートいたします。
(初代{1},2,3…と来て、なぜか4が飛んで5ですが“4”は“死”を表すから飛んだのかも…。と思っていたら詳しくは言えませんが当たらずも遠からずな理由でした。)
【手のひらサイズのミニマム・コンパクト・アグレッシブサウンド!】
(定番と述べているくらいにコンスタントに売れ続けている製品なので、あまり細かくは述べませんが)当シリーズはハイスピード(初代)、アグレッシブ(2代目)と黒江的には好きな傾向のサウンドであり、価格的にも推しやすいアイテムとなっていますのでそこそこの期待を持っての試聴となりました。
(鬼門?である)DSDに対応した(DACチップを搭載した)ことが凶と出るか出ないかが命運を分ける気がしておりましたが、果たして…。
■NuForce [uDAC5]
●とりあえず一安心のサウンドスタイル・サウンド傾向であり、全体的に音はタイトで「丸い・太い・濃い・緩い」といったマイルド系のサウンドではありません。
●シャープさ、ハイスピード感、切れ、高分解能といったクリアネス&ハイスピード・シャープ系ではありませんが、(前述の通り)タイトサウンドがビシビシと飛んでくるようなアグレッシブ系のサウンドとなっています。
●キンキン・カンカンの硬質・寒色ではありませんが、やや硬質・寒色傾向であり、ウォームさやソフトさは感じられません。
○レンジ感・S/N感・解像度・音場の広さは(値段なりで)決して秀逸とは言えませんが、及第点のクオリティ(以上)は持ち合わせています。
○以上の点からも、1音1音や各パートの分離感も決して高いとは言えず、全体的に中央に集約されたサウンドとなります。
…といったところですが、“値段なり”と述べているように約3万円という価格からは十分な音質・CPが得られていると思います。
(大きめの)マッチ箱2箱分相当のボディサイズ、USB接続のみで電源不要、ヘッドフォンアンプ・LINE出力・D/Dコンバーター(デジタル出力)の1台3役と使い勝手も良く、何より(超個人的ですが)、アルミボディがすごくクールで素敵だと思っております(タイトさを生み出しているのにも貢献しているかと)。
ちなみに、LINE出力時の適正なボリューム位置は(黒江検証では)ヘッドホン端子のヘッドホンマークが順方向(Ω)の時に2時を指す辺りで、MAXは3時ですが(おそらく)歪んでくると思いますのでジャストな位置は聴感で検証していただければと思います。
(2時だと少し音量が小さいですが、その分アンプのボリュームを上げていただきます。)
手のひらサイズのクールなアグレッシブマシーン、ぜひご検討いただければと思います!
P.S.
D/Dコンバーターの件を追記するかもしれません。