たまには緩めのエントリーでも書いてみます。
表題の『WAVファイル』、みなさんはなんて読んで(呼んで)ますでしょうか?
ワブファイル?ウェブファイル?それとも、ダブリューエーブイ…ってこれはなさそうですね。
黒江的には断然、当然、「ウェブファイル」です。
正直言って機器のレポートとかには(好みの問題や聴いているジャンルなどでも大きく変わってくるので)異論・反論いただいても構いませんが、本件については異論・反論を一切受け付けません!…と言いたいくらい「ウェブファイル」です。
…と、こんなことで熱くなっても何ですし、もうちょっと理論?的に「なぜウェブファイルなのか」を少し解説させてください。
そもそも“WAV”というのは“拡張子”と呼ばれるファイルの種類を表す、「ファイル名の後に続く苗字(ファミリーネーム)」みたいなものです。
代表的な拡張子には“txt”(メモ帳)とか“htm”(WEBページ)とか“mp3”(圧縮音源)とか“xls”(エクセル)とか“doc”(ワード)とか“pdf”(書類)など色々とあります。
(“abcdefg.txt”というファイルなら、(フォントとかサイズの指定が出来ない簡易な)テキストファイルのファミリーのabcdefgという名前の子といった解釈になります。)
ファイル名と拡張子の間には必ず“.”(ピリオド)を入れるのがルールで、ピリオドの前がファイル名(「黒江 昌之」なら下の名前「masayuki」)、ピリオドの後が拡張子(苗字)です。
(日本人が海外で名乗るときに「ファーストネーム・ファミリーネーム」[masayuki kuroe]で名乗ったりするのと同じですね。)
つまり、拡張子はそのファイルがどんな種類のファイルであるか、(そして、その種類のファイルをどのソフトで開く、実行するか)を分類するために定められた動作管理用のファイル名(の一部)というところです。
(なので、この拡張子を例えば“mp3”→“txt”に変更すると正常に開けないことがあります。→特に古いWindowsでは基本的に開けません。)
ちなみに、AppleのMac OS系にはこの拡張子の概念が(あまり)無く、(Windows系よりは簡単に)変更もできないのでファイルが開けなくなることが少ないですが、実際はファイルデータの中に拡張子と同等のデータを保持しており、(変更しやすい)ファイル名という外側に露出しているか、ファイルの中に埋め込まれているかといった程度の違いであるのでMac OS系にも拡張子に似た概念は存在しています。
(最近はMacとWindows相互でファイルを共通・共有・共用できますしね。)
…で、でで、ここからが本題です。
“txt”が“TEXT”を短縮したものであることは多くの方がご存知ではないかと思いますが、“wav”も本来は4文字の短縮形なのです。(短縮って言っても1文字だけですが…。笑)
……そうです。もうお分かりいただけたのではないかと思いますが、“wav”は“WAVE”を短縮したものなのです。
なので、『WAVファイル』を正式に呼ぶとなれば「ウェーブファイル」または「ウェイブファイル」、それを短縮したものなので『WAVファイル』の呼称は「ウェブファイル」の方が自然なのだと思うのです。
(実際、今でいう“DTM”[DeskTopMusic]などが浸透し始めた頃は宅録ユーザーをはじめ、エンジニアやプレーヤー、レコーディング系の雑誌などでも「ウェブファイル」ってみんな言ってましたし、むしろ「ワブファイル」なんて言ってるヤツ見かけたことないです!笑)
(ここまで書いてる時点で一切Wikipediaとかを見てないのであくまで予想ですが、)
『WAVファイル』はおそらくWindows系に搭載されたライン入力やマイクからの音声入力を録音できる「レコーダー」(?だったと思う)というアクセサリソフトが録音した音声をファイル出力するときに付けられ始めた拡張子なのではないかと思います。(もしくは広く使われるようになった。)
そして、この「レコーダー」を使用すると入出力された音声が常に“波形”としてモニタリングされるので(サウンド:SOUND)ではなく、WAVEになったのかな?…と。(WAVEの方が当時主流だった3文字拡張子にしやすかったのも一因かもしれません。“sou”とか“snd”だと分かりにくいですもんね。)
なので、なので、黒江的には断然、当然、「ウェブファイル」です。
…ので、(ワブ派のみなさんには)「ワブファイル」と今後も言ってもらってもいいんですが、「ウェブファイル」と言っても怒らないでくださいね。
P.S.
…というか、誰なんでしょう「ワブファイル」とか言い始めた(書き始めた)人は。
(ご存知の方いましたら教えてください。○○に行きます!笑)
ちくわぶ