当ブログを度々ご覧いただいている方にはすでに十分、十二分にご承知いただいていることと思いますが、たまには書いておかないといけないことなので久しぶりに黒江の試聴スタイル…と言いますか、好んでいるサウンドやレポートの書き方などを今一度お知らせしておきます。
まずジャンルですが、基本的にロック…というよりはメタルが軸です。更に言えば一口にメタルと言っても細分化されていて、かなりの子ジャンル・孫ジャンルまで派生しています。
…が、ここで細かいことを述べるのはナンセンスですので、大まかなポイントだけで表しますと『ボーカルがシャウト・グロウル・デスボイスを用いて、ギターのディストーションがエグくて、BPMが大体160~200以上くらいのハイスピード(ハイテンポ)なサウンド』のメタル(DEATH/CORE)が主食となっています。
具体的なバンド名は多過ぎて挙げられませんが、『The Black Dahlia Murder/SliPKnoT/Bullet For My Valentine』あたりをリファレンスとしており、他にもJ-POPやポピュラーな歌ものも結構好んで聴いております。
激しくて速いのはメタル、単音系やアコースティック、女性ボーカルはPOPSでチェックするといった感じでしょうか。
※Bullet For My Valentineはオーディオのリファレンスにするには録音がイマイチなのですが、なぜか頂いたサンプル盤(THE POISON)はやけに録音が良かったので長らく愛聴しています。
加えて言えば、自身が務めるバンドのボーカルスタイルも好んで聴くサウンドと同様であり、ミディアムテンポの歌ものやスローなバラードも(手がけて)歌いつつ、メインのスタイルはシャウトといった感じです。
そんな黒江がオーディオに求めるサウンドは「ピークを削らず、丸めず、音に手を加えず、美しさ・きれいさ・軟らかさ・なめらかさ・聴きやすさを“求めない”サウンド」であることをまずはご承知ください。
要は、録音されている音がそのまま出てくればシャウトもギターもベースも歪みはしっかりと再現され、鮮度感が落ちることが無いので結果的にハイスピードなサウンドになるであろうという考えです。
その上で、当ブログにはよく登場する『黒江的好み度』という(身勝手にも程がある)指標を設けておりますが、お好きなサウンドが異なる方は(参考にもならないと思いますので)ご注意ください。
また、『黒江的好み度』はあくまで僕の好みということなので、お好きなサウンドが(一部でも)一致する方も参考程度に読んでいただけると嬉しいです。
(なお、好みとは別に『高く評価したい』という機器はきちんと前置きをした上でレポートさせていただくことがあります。)
【アグレッシブ系か、ハイスピード系か。】
その『黒江的好み度』が高い機器のレポートを見ていただくと分かりますが、黒江の好みのサウンドにもやはり“細分化ジャンル”が存在します。(…って言っても今のところは2種類ですが。笑)
-アグレッシブ系-
●最近だと「TEAC/PRIMARE/Klipsch/Aura [groove]/S.S.T. [SON OF AMPZILLA 2000]/PASS Laboratories」あたりがその傾向にあたると位置づけています。
●サウンドを受け止める時の印象を『無数のパイを顔に投げつけられるような・(音で)殴られたような・ビンタ(平手打ち・張り手)・お腹にくる・大砲(バズーカー・ランチャー)』のように表現することが多いです。
●(黒江はスピード感の高いサウンドを好むので、高い好み度を付けている時点で)十分にスピード感はありますが、それよりも音の押し出し感(パワー感)や音の骨格と肉付き感(エネルギー感)にウエイトのあるタイプを定義しています。
●アタック音が明瞭でしっかりとしている傾向で、ギターも低音弦(巻き弦)をかき鳴らした時のガガガガ・ゴシャっとした歪みがとても好きです。
●すっきりとしたサウンドというよりは部屋に(耳に)充満するような厚みのあるサウンドです。しばらく聴いていると音でお腹がいっぱいになる感じがします。(本当です。)
●音を表現するときに「ビシッ・バシッ・バチッ・タンッ・ドッ」のような擬音をよく使います。(笑)
-ハイスピード系-
●最近だと「Aura [neo]/Vienna acoustics [HAYDN GRAND SYMPHONY EDITION]/north star design [Essensio]/ONKYO [A-7VL]/Aura [vivid & vita]/Pioneer [N-50]/NuForce」あたりがその傾向にあたると位置づけています。
●サウンドを受け止める時の印象を『音の(すごい勢いで真横に噴き出すような)シャワー・レーザー・ピストル・針・(かまいたちの様な)鋭い風』のように表現することが多いです。
●前述の通り、(黒江が好んでいる時点で)アグレッシブ系も十分にハイスピードでありますが、こちらは看板となっているだけあって更にその上をゆくスピード感です。キレや音の細かさでも優位なことが多く、クリアで見通しの良い傾向です。
●スッと耳に入ってきた瞬間に溶けてなくなるような感じで、次から次へと音が耳に(ハイスピードに)飛び込んでくるような息を切らせぬサウンドです。ちょっと緊張感の高いサウンドの傾向であり、しばらく聴いていると人によっては耳鳴りがするかもしれません。聴き疲れしやすい傾向でもあると思います。
●音を表現するときに「キーン・ダッ・ザー・カッ」のような擬音をよく使います。(笑)
※ブランド名だけのものはそのブランドが全般的に同じような傾向であるもので、ブランド名の後に製品名があるものは「この製品に限り」という限定的なものであるということを表しています。
…と、何でこんなことを書いたのかというと…いくつか理由があります。
1つはある製品のレポートを書いていたら、この「アグレッシヴ vs ハイスピード」のコラムになってしまったこと。
もう1つは…もう少しで分かる方には分かると思いますので、そのうちに気が向きましたら書かせていただきます。