なぜか検索にかからなくなってしまったので再投稿しております。
内容は前回と全く同じですので予めご了承ください。
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本日は(またもや)USB DACを3機種レポートさせていただきます。
(しかし、たくさんの新製品が次から次へと投入されているとは言え、ホントに「またもや」ですね…。)
今回は一気に3機種ということもあり、いつもの見出しも無しで“ややvs形式”のリレーリポートになります。
(※リレーリポートとは…A→B→C→Dの順に聴いてゆき、BならAとの比較、CならBとの比較をレポートする形式です。)
まず、リファレンスとして不動の『ザ・ステレオ屋イチオシDAC:north star design/Essensio』を基準として聴きました。
「※耳の記憶だけに頼らず、(その日によっても微妙に音は異なるので)毎回ちゃんと聴きなおして再度耳に(当店の基準を)刻み込んでから比較しています。」
その上で、まずは(女の子や子供用の)お弁当箱サイズくらいの「ARCAM rDAC」からです。
■[ARCAM rDAC]
●きわめてニュートラルという第一印象で、非常に癖の少ないサウンドです。
●1音1音もサウンドステージもクリアで明瞭、スッキリしていて見通しの良い傾向です。
●反面、音の密度感や重厚感といったテイストは無く、高い解像度を感じさせるタイプでもありません。
●「薄化粧」あるいは「すっぴん」的なサウンドなので「面白みがない」「優等生的」と感じられる方も多いかもしれません。
●黒江的には「スピード感が無い」という点だけが、ただ1点の残念な点でありますが、非常に高く評価させていただきたいモデルでした。
黒江的好み度:B (音は◎です!)
次に英国ではメジャーブランドである「audiolab M-DAC」です。主にrDACとの比較とお考えください。
■[audiolab M-DAC]
●rDACを聴いた直後にM-DACを聴くと、ニュートラル系であるとか、変に癖のないサウンドであることが共通項として感じられます。
●その上で、M-DACは「グッと音を濃くしたような傾向」であり、当店的にはrDACを「スッキリ系のAura neo」とし、M-DACをアグレッシブ系の「TEAC AG-H600 (or PRIMAREの旧シリーズ)」と位置付けるような感じです。
●ただし、このM-DACも高いスピード感を感じさせるサウンドではないので、前述の位置づけはあくまで1音1音の質感ということになります。
●そのため、rDACに比べると全体的に暗めのサウンドに感じ、やや低重心とも言えるサウンドです。
黒江的好み度:B-
最後に、かなり高価(約70万円)になってしまいますので「参考までに」という程度ではありますが「CHORD QBD76HD」を聴きました。
■[CHORD QBD76HD]
●M-DACを更に濃厚にした感じで、非常に高い情報量を持っていることが分かります。
●(前の2機種もドライとは言えませんが)前の2機種に比べると非常に音に艶があり、総じてウェットな傾向のサウンドです。
●同社の傾向からして「とてもエレガントなサウンドなのでは…」と予測しておりましたが、(メタルなどを聴くと)非常に音が飛んできて、かなりのアグレッシブさを感じさせるサウンドです。
●こちらも(決して鈍足ではないのですが)ハイスピードと言えるタイプではなく(中速~やや速め)、黒江的には“もう一抜け欲しい”印象でやや分離感に欠ける面がありました。(METAL/CORE/DEATHを聴いた場合ですが。)
●「OFF/MIN/MAX」と3段階に切り替えることが出来るバッファーは「MIN」の印象がもっとも良く、「OFFの時よりもS/N感が上がり、ウィークポイントに挙げた抜けが改善され、総じて見通しが良くなります」。
●ただし、「MIN」にするとわずかにスピード感は落ちますので、せっかくの長所を少し犠牲にする感じです。
●「MAX」は「MIN」よりS/Nはさらに向上するものの、余韻が強くなり、少し癖っぽいサウンドになってしまう印象です。スピード感もより落ちてしまうので黒江的には「OFF or MIN」を常用にしたいと思います。
黒江的好み度:C
…ということで、一気に3機種を聴いた感想・考察でした。
いずれも“黒江的好み度”の通り、あまりツボにハマるタイプではありませんでしたが、[ARCAM rDAC]のサウンドとCPには太鼓判を押させて欲しいと思っております!
(M-DACとQBD76HDはrDACに比べると好みから遠かったので、他の方のレポートも参考にしていただければと思います。…どなたかが書いていれば…ですが。^-^;)