Archive for the ‘レポート:その他’ Category

north star design Essensio

土曜日, 10月 9th, 2010

タイトルの通り、north star design社からの新製品USB接続(PC音源)も可能なD/Aコンバーター『Essensio』をレポートします!

【非の打ちどころのない『決定版的』1台。】

先に述べておきますと、僕は自宅でこのnorth star designの旧モデル『Model 192 DAC』を愛用しています。
(実はDensenの『BEAT B-400 PLUS』購入を機に手放せるはずだったのですが、結局Model 192を通したサウンドの方が気に入ってしまい、すっかり定着してしまったのです…。)

なので、多少のひいき目はあるかもしれません…。
が!久しぶりに『おおおおー!』という感じのDACに出会いました!

とりあえず、いつものように…

※トランスポート(CDの読み取り)は相変わらずのリファレンス「Aura neo」、アンプはこれまたリファレンスの「TEAC AG-H600」、モニターはこれまたまたReferenceの「Vienna acoustics HAYDN GRAND SE」です!
なので、実質的には『Aura neoの内蔵DAC vs north star design Essensio』ということになります。

●S/Nが1クラス向上。(neoでさえ、この価格でこのクリアさかよ!という感じでしたが、更に音場がクリアになりました。)
●↑の通り、音場が広がり、且つ透明なサウンドステージです。
●レンジが高域方向も低域方向もよりワイドレンジになります。
●特に低域のレンジ感(深さ)、解像度には脱帽です。

ざっと上げると淡泊なものですが、だからこそ「いいんです!」。…というのは「DACを入れたら(変えたら)音が激変した」なんて場合は「DACが音を作りこんでいる」とも言え、それはつまり…僕の好まない「色付け・脚色・化粧・調理・誤魔化し」された音であるとも言えると思うのです。

そういう意味では、僕の愛用しているModel 192 DACもEssensioも余計な仕事はせず、クリーンにデジタル(Digital)をアナログ(Analog)にコンバート(Convert)していると言えると思います。
『※DigitalAnalogConverterの最初の(大文字)1文字をとってDAC(ダック)と呼びます。』

あまり褒めちぎってばかりでもなんですので、もう少し雑感を書き並べています。
neoよりは若干スピード感は劣ります。…が、レンジが広がり、音場が広がっているためそう感じるだけでかなりハイスピードであると考えられますし、低域~中域~高域と足並みも揃っていてスピード感のずれや違和感もなく、定位もばっちりです。
加えて、若干音が前に飛んでこなくなった感じ、ほんのりウェットになった感じがあります。
しかし、(最近、これ以上はないかも?と思っていた)neoの内蔵DACと交互に聴いても何の違和感もなく聴けちゃうのですから大したものです。(もちろん、あくまで僕の感覚・好み・基準ですので…。^-^;)

とにかく、neoよりもレンジが広くなって、特に低域がかなり深く高い解像度。(これは僕はあまり必要ないのでneoの方が好きなんですが…)音場が広がって音が上下左右により広がって飛んだり、現れたりする。なのにハイスピード。クリアで癖も少なく、入力も豊富で家中の(デジタル出力を持った)AV機器を全部繋げちゃうかも?という感じなので(DVD/BD/PS3/iPodなどなど)すべてのサウンドをオーディオで気軽に出力できる「デジタルステーション」としても重宝しそうです。

…で、なにより、USB接続が出来るわけです。PCやMacのサウンドも手軽にオーディオ環境で聴けるんです。何だか至れり尽くせりな感じです!

サウンド良し!デザイン(ルックス)良し!入力たくさん!USB接続も出来る!コンパクト!価格は(高いのからすれば)ややお安め!
…と、黒江は久しぶりの猛プッシュDACです!(文面がハイテンションでごめんなさい。)

north star design Essensio 157,500円→黒江価格はメールにて!

Cambridge Audio azur 650C & azur 650A

火曜日, 6月 15th, 2010

今回は、表題のCambridge Audio(ケンブリッジ・オーディオ)社から新たに発売されたazur 650システムを紹介します。

【スタンダードであり、ベーシックであり、ビギナーであり、エントリーなシステム。】

まず、滅多に(特にローコストモデルは)見た目のことから書かないのですが、このazur(アズール)はエントリークラス(は価格を抑えるためにどうしても安い素材、薄い素材を使用しなくてはならない)なのに高級感がすごくあることにびっくりします。

もちろん、採算度外視で高級な材質をふんだんに使用しているわけでもありませんし、特別に有名なデザイナーが設計したとかでもないですし、(他のメーカー同様に)底板にはビスが出ていたりもするので「驚異的な高級感」…というわけではないのですが、「天板の中央手前に同社のロゴをエンボス(風?)加工」していたり、「プラスチック感満載」とか「なんかカチャカチャしてておもちゃっぽい」…といった要素がなく、作りが丁寧で安っぽく感じないのです。

購入時のパッケージ(梱包箱)も段ボールって感じじゃなくて、ノートパソコンとかみたいにツルっとした光沢紙の厚紙にプラスチックの取っ手が付いたような化粧箱タイプ(分かります?)で、「今までのオーディオ」といった感じがありません。
なんか、「これからのオーディオ=次世代のメーカー」とでも言いたげな感じです。(って言いましても、ケンブリッジオーディオは結構歴史あるブランドなんですけどね…。^-^;)

サウンドにも正にそういったプロダクトに対する心意気みたいなものが表れていて…、

●いわゆる「オーディオ・オーディオした(作りこまれた旧態依然)サウンド」ではない。
●良くも悪くも「どんなジャンルでも無難に鳴らせそう」なニュートラルな印象。
●ほんのり艶やか、ちょっとしっとり。
●かっちり、きっちり、切れ・スピード感といった傾向ではない。
●明るく、力強く、パワーで押してくる傾向でもない。
●「明瞭・すっきり」といった透明感(S/Nの高さ)ではなく、「音に淀みがない・ザワつきがない」という透明感(S/Nの高さ)の高さを感じます。
●男女共にボーカルは抜群で、声の質感や(もちろんそれぞれの歌手を目の前の生で聴いたことはないんですが…!^-^;)声のリアリティは同価格帯でも群を抜いている感じです。

音の傾向に関しては前述の通り「ニュートラル」が基調なので、総じて癖の強い音には感じられませんでした。
(そういうヤツほど、「褒めどころが難しい」んですよね…。)

ですが、「この価格でこのサウンドが手に入る」という点では非常に高いCPを持っていて「輸入ブランドは国産ブランドよりCPが悪い」と思われ(言われ)がちですが、(僕は元々そんなこと思っていませんが)同価格帯~1クラス上の10数万円クラスあたりまでとならガチンコで聴き比べても聴き劣りしないと思います!

これからオーディオをはじめられる方、1クラスグレードアップをご検討中の方、J-POPやボーカルものを中心に、CLASSIC・HARD ROCKあたりまでが中心ジャンルの方はぜひazurも選択肢に入れてみてください!

NuForce μDAC vs Icon mobile 【PC接続ヘッドホン】

土曜日, 1月 23rd, 2010

(新製品ラッシュなので仕方がありませんが…)NuForce製品が続いております!
本日は超小型USB DACの「μDAC」の登場です。

μDACはミューDAC/マイクロDACと読み、DAC(ダックと読みます。)はD/A コンバーター Digital/Analogコンバーターという意味です。
(※なぜか日本国内ではuDAC「ユーダック」と呼称されているようです…。「μ」は英字にすると「m」なので本来はエムダックの方がまだ正しい気がしますが…、語呂が近いからかな?uDACとなっているようです。)

CDやコンピューターのデジタルデータをアナログの音声信号(音)に変換するというものなのですが、それぞれに音の個性や特徴があり、(同じような製品であっても)同じ音になることはありません。

新製品のμDACはUSB接続でPCと接続し、PCの内蔵オーディオよりも高品質なサウンドを得ることが出来るというものです。ヘッドホン出力のほかに、RCA出力やデジタル出力にてオーディオやミニコンポなどに音を送ることが出来ます。

そして、比較対象にしたのは同じくNuForceの昨年のヒット商品「Icon mbile」で、こちらはiPodなどと接続して音質を向上させるものですが、同じくUSB接続にてPCのサウンドを向上させる機能が付いています。(ただし、こちらはヘッドホン出力のみ。)

(前述の通り機器が変われば音の印象も変わるのですが、それでも)今回は同じNuForce製品(メーカーの音作りにはある程度の共通性がある)ということである程度は似通った音になるかと思いきや、まったく別のメーカーなのでは?と思わされるくらいに異なったサウンドでした。

それぞれの印象をいつものように挙げてみます。

なお、今回はそれぞれをヘッドホンで聴いた印象です。(特にμDACは)他の接続方法ではかなり印象が変わってくる可能性もありますので予めご容赦ください。

【μDACはパンチ・メリハリの効いた重厚なサウンド。】
●低音が豊かで、パソコンからのサウンドというよりは重低音の利いたコンポのサウンドに近いです。
●アタック音や出だしの音のインパクトが強く、ビシビシ・ドシドシとしています。
●音のざらつきが少なく、なめらか。音が濃く、少し重め、低域よりの印象です。
●最大ボリュームはIcon mobileより2~3回り大きめ。かなりの音量まで出せます。(ただし、ある程度から上は破綻(音割れ)しやすいです。)
●S/N感・情報量・解像度は1歩リード。かなりオーディオ的なサウンドです。

【Icon mobileは粒が細かく、スッキリとした見通しの良いサウンド。】
●音の輪郭が明確で、抜け・切れのあるサウンドです。
●(黒江的には)帯域バランスが良く、フラットに近い印象。
●音に癖が無く、素直なサウンド。

…といった感じです。
僕の個人的見解ですが、オーディオ的にはμDACの方がハイレベルです。が、僕個人はIcon mobileの方が断然好きでした。
価格は同じですからお好みの方、または機能面で選ばれて買われてはいかがでしょうか。
なお、「オーディオ的にハイレベル」と書きましたが歴然とした差ではなく、S/NなどもわずかにμDACが上回る程度なのであまり気にしなくて結構です。
いずれにしても、こんな小さな(μDACはちょっと大き目のマッチ箱程度、Icon mobileはキャッシュカード10枚分程度。)デバイスでパソコンの音質が飛躍的に向上するのは感動ものです!(…まあ、パソコンの内蔵音源がひどいっちゃひどすぎなのですが…。)

後ほど「μDAC」はデジタル接続・RCA接続もレポートする予定です。

http://www.nuforce.jp/icon/icon_mobile01.html

商品のお問い合わせ/ご注文/その他は黒江直通メールにてお願いします。
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